2024年7月26日開幕のパリオリンピックで、ジェイコブズ晶選手は、男子バスケットボール日本代表選手として12人の中の1人に選ばれました。
203cmの高い位置からのシュートは、他の選手を圧倒する迫力があります。
ジェイコブズ晶選手は、南カリフォルニアの2つの高校と日本の高校、合わせて3つの高校に通っていました。
今回は、ジェイコブズ晶選手が3つの高校に通った理由と、Bリーグを経てハワイ大へ入学するまでをご紹介していきます。
■ジェイコブズ晶が3つの高校に通った理由は?
■ジェイコブズ晶が通ったアメリカの2つの高校
■ジェイコブズ晶が通った日本の高校
■ジェイコブズ晶は横浜ビー・コルセアーズU18に合格!
■ジェイコブズ晶は横浜ビー・コルセアーズ特別指定選手へ!
■ジェイコブズ晶はNBAグローバルアカデミーへ!
■ジェイコブズ晶はハワイ大学へ!
■ジェイコブズ晶はパリオリンピックへ!
ジェイコブズ晶が3つの高校に通った理由は?
ジェイコブズ晶選手は、なんと3つの高校に通っていました!
アメリカの高校×2か所。
そして、日本の高校×1か所です。
なぜ、3つの高校に通うことになったのでしょうか。
その理由は、すべて「バスケットボール」に関係があります!!!
つまり、より良い環境でバスケットボールをしたい!という理由から、結果的に3つの高校に通うことになったのです。
というわけで、ジェイコブズ晶選手が通った高校について、順番に深掘りしていきましょう!
ジェイコブズ晶が通ったアメリカの2つの高校
ジェイコブズ晶選手は、アメリカに住んでいる時に、2つの高校に通いました。
ジェイコブス晶選手は、中学時代を南カリフォルニアのアダムス中学校で過ごしました。
中学卒業後、2017年にまず入学したのは、レドンドユニオン高校。
翌2018年、ジェイコブズ晶選手は、少し離れたダイマリー高校へ転校します。
なぜ、たった1年間で転校をしたのか、不思議に感じますよね。
日本人の感覚だと、よっぽどの理由がない限り、高校で転校することはありません。
ジェイコブズ晶選手がたった1年で高校を変わった理由。
それは、より高いレベルのバスケットボールができる環境を求めたから!
「より良い環境の中でバスケットをしたい」という理由で、転校を決めたのです。
ダイマリー高校は、スポーツに力を入れている高校のようです。
ですから、この高校でプレーすることで、バスケットボール選手として成功したいとの思いがあったのでしょう。
ジェイコブズ晶選手が通っていた中学校と、2つの高校の所在地を地図で調べてみました。
アダムス中学校(ミドルスクール)と、最初に通っていたレドンドユニオン高校はとても近いですね。
ダイマリー高校は少し離れていますが、それでも車で30分程度のところにあります。
当時、ジェイコブズ晶選手の家族は、この辺りに住んでいたのでしょうね。
ジェイコブズ晶選手を含む多くの学生アスリートは、競技技術を向上させるために、より良い競技環境や優れたコーチを求めています。
特にバスケットボールのようなチームスポーツでは、より高いレベルの環境でプレイすることで、技術を習得しやすくなります。
ジェイコブズ選手は、ダイマリー高校でプレイの経験を積むことで、注目を集める選手に成長していきました。
ダイマリー高校に在籍中には、CIF LAシティセクション年間最優秀選手に選ばれています。
ダイマリー高校を選択したことが、この後のジェイコブズ晶選手のバスケット人生に多大な影響を与えたことは確かでしょう!
「転校作戦成功!」ですね!
ジェイコブズ晶が通った日本の高校
ジェイコブス晶選手は、2020年12月、16歳の時に、アメリカから日本へ帰国しました。
帰国後に編入した高校は、東京インターハイスクールです。
この学校は、通信制の高校です。
昼間にバスケットボールの練習ができるように、通信制の高校を選んだようです。
最初に入学した高校から、より良い環境を求めて転校までしたのに、その高校を卒業する前に日本に帰国したのは、なぜ???
その理由は、アメリカの高校でのバスケットボール活動がコロナ禍で停止したため。
世界がパンデミックに見舞われ、すべてがオンライン化され、バスケットボールをすることができなくなったので、家族と一緒に日本に引っ越すことを決めました。
ここでも、理由は「バスケットボール」!
しかも、ご家族で日本へ!
もはや、ジェイコブズ晶選手だけの選択ではありませんね!
ジェイコブス晶選手が選んだ、東京インターハイスクールは、米国ワシントン州認可校Alger Independence High Schoolの 日本校。
英語でも日本語でも学習でき、通信教育で勉強しながら高卒資格が取得可能です。
東京インターハイスクールのホームページで、インタビュー記事を見つけました。
ジェイコブス晶選手は、学習やコーチなどについて語っています。
NBAのトライアウトでオーストラリアに滞在していた期間も、練習の合間に図書館に通いながら、学習を両立。
コーチは、気持ちが乗らないときにもモチベーションを保てるよう、背中を押してくれる存在。
自分自身を振り返り、これからどう成長していくか考える習慣は、バスケでも活きていく。
インタビューの最後で、ジェイコブス晶選手が後輩に向けた
「目標は途中で変わってもかまいません。思い思いの学習を楽しんで欲しいです。」
という言葉に、風に吹かれても折れない竹のような、しなやかな強さを感じます。
ジェイコブス晶選手は、こうして高校卒業の資格を取得!
そして、後ほどご紹介するように、2023年夏にハワイ大学へ入学しています。
バスケットボールの試合で活躍しながらも、しっかり勉強して大学に行くって、すごいですよね!
ジェイコブズ晶は横浜ビー・コルセアーズU18に合格!
ジェイコブズ晶選手は、2020年12月にアメリカから日本へ帰国しました。
帰国してすぐ、2021年1月に、ジェイコブス晶選手は、横浜ビー・コルセアーズU18(アンダー18)に合格しています。
この時、ジェイコブズ晶選手は、なんとまだ16歳!
横浜ビー・コルセアーズU18へ申し込んだ時のエピソードを、ご紹介しましょう。
ジェイコブス晶選手は、家族と一緒に日本に帰国し、バスケットボールができる環境を探しました。
帰国したジェイコブズ晶選手の家族が住んだのは、神奈川県横浜市戸塚区南舞岡。
ここは、お母さんのご実家です。
というわけで、まず、WEBで横浜市の自宅から通える「横浜ビー・コルセアーズ」を探し出して、自分でトライアウト(実技試験)の申し込みをしています。
ジェイコブス晶選手の「身長2m/ポイントガード」という申し込みを受けたのは、横浜ビー・コルセアーズU18の、白澤卓ヘッドコーチ。
ポイントガードとは、試合中にボールを持つ機会が最も多いため「コート上の監督」とも言われている、一番大事なポジションです。
身長2mで、しかも「ポイントガード」という申し込み内容を見た白澤卓ヘッドコーチは、
『2メートル/ポイントガード』とエントリーが来たときにびっくりしました。
『いるいる、こういう奴』と(疑わしく)思って来てもらったら、本物でした(笑)
引用元:YAHOOニュース 2021年11月14日
横浜に引っ越したから、とりあえず横浜を本拠地にしているチームがないか探したというジェイコブス晶選手。
住んでいた場所が、もし横浜市でなかったら、横浜ビー・コルセアーズ以外のチームに申し込みをしていたでしょうね。
横浜ビー・コルセアーズの「2024年高校生対象 U18チームトライアウト受験者募集要領」を見つけました。
日本に帰ってきたばかりのジェイコブス晶選手は、きっとドキドキしながら申し込みをしたのでしょう。
横浜ビー・コルセアーズU18に合格した頃のジェイコブス晶選手は、まだひょろっとした体格で、プレイもギクシャクした動きでした。
しかし、トップチームとの練習を重ねることで身体が鍛えられ、動きがどんどんシャープになっていきました。
ジェイコブス晶選手のハイライトシーンをご覧ください。
青チームの18番が、ジェイコブス晶選手です↓↓↓
頭一つ高い身長!
長い手足でのシュート!
どれも、すごすぎますよね!
ジェイコブズ晶は横浜ビー・コルセアーズ特別指定選手へ!
ジェイコブズ晶選手が2021年8月に参加した、横浜ビー・コルセアーズ トップチームのトレーニングキャンプ。
このキャンプ中に、プロチームのゼネラルマネージャーから、特別指定契約(アマチュア契約)を結ぶことを告げられます。
こうして、ジェイコブス晶選手は、横浜ビー・コルセアーズに、B1リーグ史上歳少年で入団をしました。
この時、ジェイコブズ晶選手はまだ17歳!!!
ジェイコブス晶選手が入っていた横浜ビー・コルセアーズU18は、Bリーグ「横浜ビー・コルセアーズ」のユースチームです。
そのため、プロチームである横浜ビー・コルセアーズの練習選手になったり、オフシーズンにトレーニングキャンプに参加することが可能でした。
ジェイコブズ晶選手は、そのチャンスをものにしたのですね!
英語と日本語を話せるジェイコブス晶選手は、トップチームの外国籍選手と日本人選手をつなぐ役割をすることも可能でした!
そういう意味でも、チームの中でその存在は唯一無二のものだったのですね。
また、英語を話せることで、トップチームの日本人選手からだけでなく、外国籍選手からも技術を含めて、色々な事を吸収できたことが予想されます。
このことは、ジェイコブス晶選手が、短期間で成長したことにも関係がありそうです。
日本に来てからの短期間に、多くの経験を積んで、ジェイコブス晶選手は大きく成長していきました。
横浜ビー・コルセアーズに入団された後の、ジェイコブス晶選手の活躍をまとめてみました。
いくつもの「史上最年少記録」や「日本人初」という記録を達成しています!
2021年9月23日 | 17歳5ヶ月11日 | 横浜ビー・コルセアーズ B1リーグ史上最年少入団 |
2021年11月13日 | 17歳7ヶ月 | Bリーグ1部でプレーする最年少選手 |
2022年2月3日 |
17歳9ヶ月 | Bリーグ史上最年少の試合得点選手 |
2022年10月 | 18歳 | オーストラリアNBAグローバルアカデミー フルタイムで参加する初の日本人選手 |
2024年7月8日 | 20歳 | パリオリンピックのバスケットボール 男子日本代表に選出 オリンピックメンバー中で最年少 |
ジェイコブズ晶はNBAグローバルアカデミーへ!
ジェイコブズ晶選手は、2021年9月23日に、横浜ビー・コルセアーズにB1リーグ史上最年少で入団。
その後の活躍ぶりは、先ほどご紹介した通り。
その活躍の結果、2022年3月18日から24日に行われた、NBAグローバルアカデミーのトライアウトに招待されました。
NBAグローバルアカデミーは、まさにエリート校!
オーストラリアにあるNBAグローバルアカデミーは、アメリカ以外の世界各地から将来有望なアスリートを集め、育てる機関。
年間受け入れ人数は、わずか16人。
トライアウトを通過できるのは、まさしく世界のエリートとなりうるポテンシャルを持つ若者だけ。
引用元:月間バスケットボール 2022年03月22日
ジェイコブス晶選手は、トライアウト後の、2022年7月6日~7月10日、アメリカのジョージア州(アトランタ)で行われた「2022 NBA Academy Games」にも参加。
さらに、2022年8月7日から10日、オーストラリア・キャンベラにあるNBAグローバル・アカデミーで開催された「第12回バスケットボール・ウィズアウト・ボーダーズ・アジア2022」に参加。
そして!
2022年10月には、横浜ビー・コルセアーズ U18を退団し、世界の有望選手が集まる、オーストラリアの「NBAグローバルアカデミー」に入団。
つまり、3月に受けたトライアウトに合格されたということです!
「年間受け入れ人数は、わずか16人。」でしたよね???
2020年12月に日本に帰国してから、約2年で怒涛の成長ぶり!!!
でも、ジェイコブズ晶選手は、まだまだ進化していくんです!!!
ジェイコブズ晶はハワイ大学へ!
2023年夏、ジェイコブス晶選手は、19歳でハワイ大学(NCAAディビジョン1)に入学しました。
ハワイ大学は、アメリカの大学バスケットボールの名門としてとても有名です!
2023年5月18日、NBAグローバル・アカデミーに在籍していたジェイコブス晶選手は、自身のX(旧Twitter)で、ハワイ大学への入学を発表しました。
Committed @HawaiiMBB ✅
Thank you to the NBA Academy and the BA Centre of Excellence for allowing me to develop in their program.
Thank you to the Hawaii MBB staff for believing in me and giving me this amazing opportunity.
Excited to begin the next step of my career!#GoBows pic.twitter.com/up15KyCoW6— ジェイコブス晶/Akira Jacobs (@Akira_Kumagai4) May 18, 2023
2023年7月14日には、ハワイ大学も、ジェイコブス晶選手の入学を正式に発表
✍
Welcome to the ‘ohana @Akira_Kumagai4! #ManaOhana #GoBows
More ➡️ https://t.co/iZSe1MpWEJ pic.twitter.com/vvTP6NPys2
— HAWAII BASKETBALL (@HawaiiMBB) July 14, 2023
ジェイコブズ晶選手の活動の場所が、大学へと移ることになりました!
その先には、バスケットボールの世界最高峰「NBA」が待っているのは、間違いないでしょう!
↓日本語でも、メッセージを発信してくれています!
ハワイ大学に進学することに決まりました。
日本からそれほど遠くない場所でD1でプレイできる素晴らしい機会だと信じています。
そこで思いっきりプレイをし、文化を体験し、自分のキャリアを進歩させていけることを楽しみにしています!これからの応援もよろしくお願いします‼️
— ジェイコブス晶/Akira Jacobs (@Akira_Kumagai4) May 18, 2023
ジェイコブズ晶はパリオリンピックへ!
2024年7月8日にジェイコブス晶選手は、パリオリンピックのバスケットボール男子日本代表に選ばれました。
バスケットボール男子のオリンピックメンバー中では最年少の選出となっています。(20歳3カ月)
❤️#AkatsukiJapan pic.twitter.com/jjWUB6sTrt
— ジェイコブス晶/Akira Jacobs (@Akira_Kumagai4) July 8, 2024
先ほどからご紹介しているように、ジェイコブズ晶選手が日本でプレーしていた期間は、それほど長くありません。
2021年9月に、B1リーグ史上最年少で横浜ビー・コルセアーズに入団。
2022年10月には、横浜ビー・コルセアーズを退団し、「NBAグローバルアカデミー」に入団しています。
ですから、今回のパリオリンピックでの日本代表入りで、初めてジェイコブズ晶選手のことを知った日本人は、かなり多いのではないでしょうか。
だからこそ、大注目されているジェイコブズ晶選手。
大きな舞台で、ガンガン活躍して欲しいですね!
まとめ
今回は、バスケットボール日本代表選手にも選ばれている、ジェイコブズ晶選手についてご紹介しました。
よりよい競技環境の向上を求めて、アメリカの2つの高校でプレー。
コロナ禍により、アメリカの高校でのバスケットボール活動が停止したため、家族で日本に帰国。
東京インターハイスクールの通信制に編入するとともに、横浜ビー・コルセアーズU18で活躍。
横浜ビー・コルセアーズのプロチームで、Bリーグ史上最年少デビューを果たしました。
アスリートのエリート校である、オーストラリアのNBAグローバルアカデミーにも入団。
2023年夏にはハワイ大学に進学し、2024年現在も在籍中です。
2024年7月26日開幕のパリオリンピックで男子バスケットボール日本代表に選ばれており、その迫力あるプレーが注目をされています。
パリオリンピックでのジェイコブズ晶選手の活躍が、とても楽しみですね!
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました!
コメント