2024年夏に開催のパリオリンピックのボクシング競技。
女子ボクシング66キロ級に出場しているイマネ・ケリフ選手が話題になっています。
というのも、イマネ・ケリフ選手は「女子選手」として出場しているものの、男性が持つ「XY染色体」を持っているというのです。
でも性別は「女性」だといいます。
「XY染色体を持っている」=男性じゃないの?
とてもデリケートな問題ですよね。
さらに疑問に思うことは、東京オリンピックにも出場していること!
それなのに、なぜ今、パリオリンピックで騒がれているの???
ということで、イマネ・ケリフ選手がどんな人なのか、基本的なwiki的プロフィールについても調査しました!
この記事で扱っているイマネ・ケリフ選手だけでなく、台湾の林郁婷(リン・ユーチン)選手も、まったく同じ内容で性別に関する議論が起こっています。
本文内で追記いたします!
■イマネ・ケリフの性別は「女性」
■イマネ・ケリフはなぜ今騒がれている?
■イマネ・ケリフの身長・体重wiki的プロフィール
■台湾の林郁婷(リン・ユーチン)も性別は「女性」
イマネ・ケリフの性別は「女性」
まず、皆さんが気になるのは、
という点でしょう。
あまり多くの情報はないのですが、できるだけ信ぴょう性の高いものを見つけて、ご紹介していきたいと思います!
とりあえず、状況から考えて正しいだろうと判断して記事作成をしていますが、間違った部分が含まれるかもしれません。
ご了承ください!
イマネ・ケリフは女性!
イマネ・ケリフ選手は、男性として生まれてきたのではなく、女性として生まれてきました。
ただし、男性が持つ「XY染色体」も持っている「性分化疾患」だそうです。
性分化疾患とは、性分化の過程で、染色体、性腺、内性器や外性器が多くの人とは異なる型をとる疾患群です。
性分化疾患の原因は一つではなく、たくさんの原因があります。
性分化疾患には、性別違和などの心の性の違いは含まれません。
ただし、性分化疾患の人の一部は性別違和を持つことがあります。
引用元:日本内分泌学会より
難しいことはわかりませんが、「性同一性障害」ではなく、「性転換をした」わけでもないということです。
ただ、XY染色体をもっているため、男性ホルモンが男性並みに多く、それが原因で、筋肉量など、体格的に男性のような感じになるみたいです。
「テストステロン値=男性ホルモンの値」が高いのは事実。
しかし、女性が男性かと聞かれたら、女性と判断することは、決して間違いとは言えないみたいです。
今回、問題になっているのは、こうした点なのではと思います。
↓こちらのX(旧Twitter)にも書いてある通り、生まれた時から「女」だと思って暮らしてきたのであれば、大人になった今、実際に体格が男性と同等にまで発達しているからと言って「男」になることにはならない気がします。
イマネケリフ選手はアンドロゲン不応症でXYの遺伝子を持ちながら身体特徴は女性になって(当然周囲も本人も女の子と思って育つ)、ボクシングの国際大会のために遺伝子検査してそれが発覚したってことだからトランス男性とはそもそもが全く違う
ツイートする前にちょっとくらい調べたら?恥ずかしい https://t.co/vhvReCEhFq— 🍡 (@mttdwjaw) August 1, 2024
でも、対戦する相手にしてみれば、まさに男性と思えるような人と、しかも格闘技であるボクシングという競技で戦うのに、恐怖を感じるのも事実だと思います。
もしこれが、他の競技、例えばコンタクトプレーがない競技なら、ここまで大きな騒ぎにならなかったのかも、とも思います。
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ボクシングを始めたきっかけは?
イマネ・ケリフ選手がボクシングを始めるきっかけになったのは、2016年に行われたリオデジャネイロオリンピックでした。
当時、まだ7歳。
それでも、なぜかボクシングの魅力に取りつかれたのでしょうね。
イマネ・ケリフ選手が生まれ育ったアルジェリアでは、ボクシングがポピュラーなスポーツなのかどうか、わかりませんでした。
アルジェリアは、ほとんどがイスラム教徒の国。
宗教問題には詳しくないので、適当なことは書けませんが、宗教的な事情もあるのか、父親には「女の子がボクシングをするなんて」と反対されていたようです。
それでも、ボクシングを習いたかったイマネ・ケリフ選手。
自宅から、10kmほど離れた隣町にあるジムまでバスで通っていたようです。
イマネ・ケリフはなぜ今騒がれている?
イマネ・ケリフ選手は、2024年夏に開催されたパリオリンピックに出場されました。
しかし、2021年に行われた東京オリンピックにも出場されていて、その時には今回のような大騒ぎになっていません。
なぜ、今、パリオリンピックで、ここまで問題視されているのでしょうか。
イマネ・ケリフが今騒がれている理由
イマネ・ケリフ選手のセクシュアリティについて、今、つまり2024年夏に騒がれている理由。
それは、イマネ・ケリフ選手が「性分化疾患」だと判明したのが、2023年のことだからです。
つまり、2021年に東京オリンピックが開催された時には、イマネ・ケリフ選手自身も、ご自分が「性分化疾患」だということを知らなかったとされています!
ですから、本人も自分のことを女性だと思っていますし、当然、女性として出場されています。
イマネ・ケリフ選手が「性分化疾患」だと判明したのは、2023年に開催された女子ボクシングの世界選手権に向けた事前の性別適格性検査。
この時に行われたDNA検査により、イマネ・ケリフ選手が「XY染色体を持っている」ことが証明されたのです。
人間は「性染色体がXXなら女性」、「XYなら男性」です。
ですから、それを理由に、出場資格がないとみなされ、出場できませんでした。
2023年の世界選手権に失格となった事実があるからこそ、今回、パリオリンピックでは、このことが問題視されてしまったのです。
東京オリンピックに出場!
イマネ・ケリフ選手は、実は東京オリンピック2020にも出場しています。
先ほどもご紹介したように、この時には、ご本人も含め、誰もイマネ・ケリフ選手が「性分化疾患」だと分かっていませんでした。
ですから、当然のことながら、女性アスリートのひとりとして、参加されています。
今回のパリオリンピックでは、女子の66キロ級にエントリーしていますが、東京オリンピックの時には、女子ライト級で出場。
準々決勝まで勝ち進みました。
では、2023年に「出場資格なし」と判断がされているのに、なぜパリオリンピックには出場できたのでしょうか。
ようするに、試合によって「男性と女性を区別するための定義」の違いがあるということなのでしょう。
こちらのX(旧Twitter)を読むと、なるほどと思います↓↓↓
イマネ・ケリフ(Imane Khelif)
トランスジェンダーでなく生まれた時から女性
染色体異常でXY染色体を持っていてテストステロン値が一般女性より高いだけ
そのテストステロン値も基準値以内
そもそも東京オリンピックにも出てるし5位
RTする前にちゃんとそれが事実か確認しましょう
誹謗中傷なら尚更 pic.twitter.com/B9vH6ozRE3— 汚点 (@ODEN_BB) August 1, 2024
具体的な「基準値」がわかりませんが、オリンピック委員会としても、それなりの調査をして、審議をした結果、出場を許可したのではないかと思います。
そして、許可された以上、出場しても構わないのではと思います。
イマネ・ケリフの身長・体重wiki的プロフィール
では、イマネ・ケリフ選手の基本的&wiki的プロフィール情報を集めてみます!
氏名 | イマネ・ケリフ Imane KHELIF |
生年月日 | 1999年5月2日 |
年齢 | 2024年の誕生日で25歳 |
国籍 | アルジェリア |
出身地 | アルジェリアのティアレット県 |
身長 | 178cm |
体重 | 66kg? |
このくらいしか、情報を見つけられませんでした!
台湾の林郁婷(リン・ユーチン)も性別は「女性」
アルジェリアのイマネ・ケリフ選手だけでなく、台湾の林郁婷(リン・ユーチン)選手についても、性別に関して話題になっています。
林郁婷選手も、イマネ・ケリフ選手同様、「性分化疾患」であり、XY染色体を持っているようです。
そして、イマネ・ケリフ選手同様、国際ボクシング協会主催の世界選手権で行われたDNA検査で、XY染色体を持っていることを根拠に、出場が認められなかった経緯があります。
しかし、この2人の選手について、国際オリンピック委員会が以下のようなコメントを発表されました↓↓↓
国際オリンピック委員会(IOC)は声明を発表し、2選手は
「東京五輪を含む過去大会に何年も女子選手として出場してきた。
IOCには選手の人権を守る責務があり、出場資格規定を大会途中で変更することはない」
と強調。
バッハ会長は
「女性として生まれ育ち、女性としてのパスポートを持ち長年競技をしてきた。
それは女性であることの明確な定義」
と語っている。
引用元:読売新聞(2024年8月4日付)
まとめ
今回の記事では、パリオリンピックの女子ボクシングで話題になっているイマネ・ケリフ選手、そして台湾の林郁婷選手について、ご紹介しました。
イマネ・ケリフ選手と林郁婷選手が、「女性なのか?」ということで、話題になっています。
あまり情報がない中、一部憶測も含まれているのですが、ご了承いただければ幸いです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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