三笘薫選手は、現在、世界でも最も注目されている日本人サッカー選手と言っても過言ではないでしょう。
2021年夏に日本を離れ、現在はイングランドプロサッカー1部リーグであるプレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCに所属されています。
そんな三笘薫選手は、筑波大学を卒業されています。
そして、三笘薫選手が筑波大学で書いた卒業論文(卒論)が、最近になり再び注目を集めています。
三笘薫選手が書いたという卒業論文(卒論)のテーマは?
さらにその卒業論文(卒論)を実際に今からでも読むことが出来るのか、実際の卒業論文(卒論)の中身/内容について、調べてみたいと思います!
三笘薫選手の卒業論文について英訳されたとの情報あり!
本文中に追記します!
■三笘薫の卒業論文テーマは?
■三笘薫の卒業論文を今から読む方法は?
■三笘薫の卒業論文の中身/内容は?
三笘薫の卒業論文テーマは?
三笘薫選手は、国立大学である筑波大学を卒業されています。
学部は、『体育専門学群・体育専門学類』。
「群」や「類」というのは、筑波大学以外の大学ではなかなか聞かない独特な言い方です。
三笘薫選手が、卒業時に提出された卒業論文(卒論)のテーマは、自身のドリブル術に関することでした。
卒業論文の実際のタイトルは、
でした。
小型のアクションカメラ『GoPro』を頭につけ、ボールを持って相手に向かっていく。
ドリブルの視野を映像で考察するためである。
周囲の協力を得て、他の選手とも比較し、徹底的に検証した。
なぜ、自分のドリブルは抜けるのか――。
↑↑↑三笘薫選手の卒業論文に関するnumberの記事が出た当初、記事の中にある『なぜ、自分のドリブルは抜けるのか――。』という言葉が独り歩きをしてしまい、卒業論文のタイトルが『なぜ、自分のドリブルは抜けるのか』だと勘違いする人が続出!
それに対して、三笘薫選手自身が訂正のコメントを出したことで、さらに注目されました(笑)↓↓↓
そんな題名で卒論書いてないです。笑 https://t.co/08LZ11t0O0
— 三笘 薫 (@kaoru_mitoma) October 16, 2020
この研究については、三笘薫選手自身が卒業論文のテーマとして選んで、取り組まれたそうです。
筑波大学蹴球部(筑波大学では“サッカー部”とは言わず“蹴球部(しゅうきゅうぶ)”と言います)の監督で、三笘薫選手の卒業論文の指導を行った小井土正亮さんは、numberのインタビューで以下のようにコメントされています↓↓↓
「すごく真面目でしたね。
テーマも自分で決めて持ってきましたから。
ドリブルするときの視線が他の人とは違うという仮説を立て、グラウンドで実験し、一生懸命に検証していました。
最後まで自分で考えるタイプで、すぐに『どうしたらいいですか』と聞きに来ることはなかったです」
学生時代から、サッカー以外の面でもストイックだったことが分かるコメントですね。
自ら考えて、行動する。
情報や理屈ばかりで頭でっかちになることもなく、ちゃんと行動力もあって、実践に移すこともできる。
だからこそ、今の三笘選手の活躍があるのでしょうね!
三笘薫の卒業論文を今から読む方法は?
今、世界中から注目されている三笘薫選手ですが、その三笘薫選手が書いた卒業論文にも注目が集まっています。
ですが、残念ながら、この卒業論文は誰でも閲覧できる状態ではないようです。
ただ、筑波大学・体育専門学群の研究室には保管されています。
ですから、筑波大学の在学生ならば閲覧可能かもしれませんね。
多くの三笘薫ファン・サッカーファンがこの卒業論文を実際に見てみたい!読んでみたい!と思っていると思います。
現在、三笘選手がプレーしているイギリスでも、三笘選手の卒業論文のことが知られるようになったそうです↓↓↓
英衛星放送局「スカイスポーツ」の番組「サッカーAM」は公式ツイッターとインスタグラムで三笘がプロ入りを辞退し、筑波大学に進学したことを紹介。
「彼はドリブルについて論文を書き、研究では頭にカメラを付けて動きの映像を撮影し、どのドリブルで相手を抜くことができたかを研究した」と自身の持ち味へのこだわりを伝えた。
~中略~
大学での研究を知った英ファンからは
「この男を愛さずにはいられない」
「何というオタクだ」
「ブライトンには長い期間は居ないだろうね」
「20年後には100%一流の監督になる」
「世界クラスの選手になるぞ」
「サイドバックを」
「名手だ」
「科学には勝てない」
と納得の声が上がっている。
引用元:Yahooニュース(2023.1.11付)
「サイドバックを苦しめ、その方法について詳細なエッセイを書くことができる選手はほとんどいない。
しかし、ブライトンのカオル・ミトマは可能だ。
なぜなら、この日本代表選手は筑波大の学生であり、ドリブルの技術について卒論を書いたことがあるからだ」
引用元:Yahooニュース(2023.2.7付)
サッカーを愛してやまないイギリス人をも魅了している三笘薫選手。
今後、この卒業論文を英訳して欲しい!なんている要望が出てくるかも???
【追記/2023.2.5付】
上記のように、海外でも三笘薫選手の卒業論文が話題になっているので「英訳されたりして?」と予想していましたが、以下のようなX(旧Twitter)の書き込みを発見しました!
「これは要約であり、全文ではありません」と書いてありますが、このようなX(旧Twitter)まで出現するとは、三笘薫選手恐るべし!
それにしても、これを書いた方は、どうやって情報を入手されたのでしょうね。
それとも、もともと英訳版が存在していた?
内容については、本当に三笘薫選手が書いたものと同じなのか、私には判断が付きません。
translated Mitoma’s graduation thesis
this is an abstract, not the full article pic.twitter.com/HGVmjedSOk— Momo (@Momo_birding) February 3, 2023
三笘薫の卒業論文の中身/内容は?
先ほどご紹介した通り、三笘薫選手が書いた卒業論文のテーマは、自身のドリブルに関することで、論文のタイトルは、『サッカーの1対1場面における攻撃側の情報処理に関する研究』でした。
では、実際にこの卒業論文がどのような中身/内容だったのか、調査してみました!
三笘薫の卒論データ収集方法!
この卒業論文を書き上げるために、繰り返し行っていたのは、ドリブルを行う時の自らの目線/視野を映像に記録すること。
そして、その映像からデータを解析するという方法で、論文をまとめています。
三笘薫選手は、必要なデータを集めるために、頭に小型カメラをつけて撮影しながら、何度も何度も、ドリブル突破を繰り返していました。
そんなドリブル突破の様子を撮影するには、ディフェンスの選手が必要ですよね。
そのディフェンダー役を担当してくれていたのは、現在ヴィッセル神戸でプレーする同級生の山川哲史選手です。
研究にディフェンダー役として参加したのは、同級生の山川哲史選手(25)(現ヴィッセル神戸)。
~中略~
2人は自信をつかむため全体練習後、1対1を繰り返した。
納得できるまで終わらず、グラウンドが使えなくなる時間まで続けた。
さらに、比較データを得るために、他の選手にも同じように頭にカメラを付けてドリブル突破をしてもらうようにお願いして、撮影していました。
そのようにして、人によってどのくらい違いがあるのか、どこがどう違うのか、膨大なデータ収集をコツコツとされていたのでしょう。
なかなか根気のいる作業だったのではと思います。
また、卒論の為という側面も少しはあったかもしれませんが、先ほどご紹介した読売新聞の記事あるように、三笘薫選手は大学時代にとにかく1対1でのドリブル練習を4年間毎日かささず行っていたそうです。
そんな、コツコツと毎日続けるという忍耐強さが、今の三笘薫選手を作り出した一因になっているようです。
三笘薫の卒論が導き出した結論は?
この卒業論文で、三笘薫選手が出した結論とは何だったのでしょうか。
まず、先ほどご紹介した方法で集めたデータを分析して気付いたことは↓↓↓
三笘薫選手が莫大な量の映像を解析して気付いたことは、簡単にまとめると、上記のような一文になるようです。
三苫薫選手の卒業論文について、2023年2月4日放送のTBS「情報7daysニュースキャスター」でも取り上げられていました↓↓↓
三笘さんのドリブル卒論。簡単に言うと、下手な人は足元ばかり見ているけど、上手い人は視線がもっと上だから相手の次の動きが読みやすいと。#三笘薫 #Nキャス pic.twitter.com/hfsKV7QV1v
— Mia🐰 (@aaa88421046) February 4, 2023
そして、どうすればより良いドリブル突破をすることが出来るか、という点では以下のような結論になったようです↓↓↓
「ボールを受ける直前まで、相手と自分の前にあるスペースを見ていなければならない」
「ドリブルに入る前、そしてドリブル開始後も、頭を下げずに広い視野をキープする」
「上半身を使って相手にフェイントをかけることで、相手の重心をずらす」
「フェイントをかけて相手のディフェンダーを欺き、自分の進むスペースを確保する」
つまり、ドリブル中はもちろん、ドリブルに入る前の段階から、とにかく目線が下にいくことがなく、常に広い視野を保ち続けている状態だから、相手の動きもよく見えているし、フェイントをかけるタイミングもわかるし、攻めるべき方向もわかるし・・・という感じでしょうか。
実際に、三笘薫選手の視線を記録した映像と、その他の選手の映像と、見比べてみたいものですね!
そして、足元を確認することもなく、正確にボール運びが出来るという高度なテクニックがあるからこそ、顔を上げたまま、広い視野をキープできるわけですよね。
なんともレベルの高いお話!
三笘薫は卒論から得た結論を実践!
三笘選手のドリブルテクニックについては、多くの方が分析・評価をされています。
皆さんの分析・評価を見ると、三笘薫選手が卒業論文で得た結論を実践されていることがわかります。
まさに、卒業論文の結論を自ら実証されています!!!
ドリブルの突破力に特徴があり、形勢不利な状況でも果敢にドリブルを試みる。
爆発的なスピードや派手なテクニックがなくとも、細かいタッチや緩急の変化で抜いていく様は「ヌルヌルドリブル」と表される。
引用元:Wikipedia
「ヌルヌルドリブル」は、もう三笘選手の代名詞となっていますよね!
最初にこの言葉を使われたのは誰なのでしょうか、上手い表現だと思います!
三笘薫“ヌルヌル”ドリブルの原点は「4年間続けた1対1の自主練習」 筑波大の恩師が明かす https://t.co/0ZWC3FP0Bh #日刊ゲンダイDIGITAL
— 山田五郎 (@yamadagorou) December 6, 2022
また、小学生時代から常に三笘薫選手の近くにいた田中碧選手は、以下のようにコメントされています↓↓↓
「上半身が前傾姿勢でキープされた状態でドリブルしてくるので、相手の選手が思っているよりも、三笘選手の足元は遠い。
つまり、相手の選手は、三笘選手の近いところにポジションをとっているつもりでいるが、実は距離があるので、ボールを奪えない。
でも、僕は攻略法を知っているので、出来ますけどね(笑)」
コメント:田中碧(小学生時代からのチームメイト)
また、元サッカー日本代表選手で現在はサッカー解説者である前園真聖さんは、三笘薫選手のボールタッチについても言及されています。
足元の技術がしっかりしているからこそ、視線を上げたまま、広い視野をもってプレーできるということですね!↓↓↓
「右足のインステップ(甲)に近いアウトサイド(外側)でボールをこすりながら動かすことで、自然な足の動きのままボールに触ることができる」
「ブラジルのネイマールなども同じようなドリブルをしているが、このボールタッチは技術的には非常に難しい」
コメント:前園真聖氏(元サッカー日本代表選手)
こちらは、中国メディアの記事です。
中国でも、三笘薫選手のことはニュースで取り上げられているのですね!↓↓↓
「彼の今のプレーを見ていると、大学時代に蓄積したものの価値があることが分かる。
プロキャリアのスタートを遅らせはしたが、この期間に自らのサッカーに対する理解を固めたのだ」
最後に、川崎フロンターレ監督である鬼木達さんの三笘薫評もご紹介します!↓↓↓
「一気に0から100を出せる選手は一定数いるが、100から0に止まれる選手はなかなかいない」
「彼のドリブルはぐっといこうとした瞬間に、相手が先に動いてしまうので、何もしない間に花道が開いている」
コメント:鬼木達氏(川崎フロンターレ監督)
「何もしない間に花道が開いている」とは、わかりやすい表現ですね!
2021年に行われた東京オリンピック、さらに2022年12月に行われたサッカーワールドカップでの活躍で、さらに三笘薫選手の知名度は上がり、多くの方が注目されています。
ワールドカップ後の、ブライトンでの活躍ぶりも素晴らしいですので、今後ますます評価が高くなること間違いなし!
まとめ
今回の記事では、三笘薫選手が筑波大学に在学中に作成された卒業論文についてご紹介しました。
残念ながら、筑波大学の関係者以外は、その卒業論文を閲覧することは難しいようです。
ですが、三笘薫選手は、この卒業論文の研究で出した結論に基づいてトレーニングをし続けた結果、世界に通用するドリブルテクニックを手に入れたわけですよね?
ということは、今の三笘薫選手の素晴らしいプレーを見ることは、もう卒業論文の中身を見たことと同等の意味を持つのかもしれません・・・ちょっと強引でしょうか?!
これからも、三笘薫選手の活躍を期待したいですね!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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