パリオリンピック2024が、2024年7月26日から8月11日まで、フランス・パリを中心に開催されました!!
今回のパリオリンピックで、新たに追加される競技もあり、注目を集めましたよね。
しかし!
反対に、今回のパリオリンピックで除外されることが決まった競技も!
除外された競技の中に、野球・ソフトボールが含まれています。
野球とソフトボールは、2021年に開催された東京オリンピックで日本が金メダルを獲得した競技!
特に、野球については2023年に行われたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で優勝していますから、パリオリンピックでも金メダルを!と期待していた人も多かったのではないでしょうか。
日本の野球ファンの中には、残念に思われていた方もたくさんいるでしょう。
では、なぜパリオリンピックでは野球がなくなってしまったのでしょうか。
というわけで、除外されてしまった10の理由をご紹介します!
今回のパリオリンピックで除外になってしまった野球ですが、実は2028年に行われるロサンゼルスオリンピックでは再び復活することが決まっています!!
野球が大好きな日本人にとって、これは嬉しいニュースですね!
さらに、オリンピックにおける野球の歴史についても、ご紹介していきます。
■パリオリンピックで野球がない理由10!
■野球復活は2028年ロス五輪!
■オリンピックにおける野球の歴史
パリオリンピックで野球がない理由10!
なぜ、パリオリンピックで、野球が競技からなくなってしまったのでしょうか。
考えられる10個の理由を、以下のように挙げてみました。
理由① | オリンピックの正式種目ではなかったから |
理由② | 世界規模で見ると野球の競技人口が少ないから |
理由③ | 若者の野球離れが進んでいるから |
理由④ | フランスでは野球が不人気だから |
理由⑤ | 野球場の準備/整備が必要だから |
理由⑥ | 参加国側の経費の負担も大きいから |
理由⑦ | 日程が長期化するから |
理由⑧ | 視聴率が取れないから |
理由⑨ | メジャーリーグとの調整問題があるから |
理由⑩ | 男女同一の競技ではないから |
それでは、これらの理由を1つずつ詳しくみてみましょう。
理由①野球はオリンピックの正式種目ではないから
野球がパリオリンピックから除外された大きな理由は、そもそも正式種目ではなかったからです。
正式種目とは??
聞きなれない方もいらっしゃいますよね。
詳しく調べてみました。
オリンピックの正式種目・追加種目
オリンピックには、正式種目と、追加種目というものがあります。
前から実施されていて、必ず行われる競技。
2024年現在、35競技で種目は200以上登録されています。
オリンピックの正式な競技ではありませんが、その大会に限り、IOC(国際オリンピック協会)から認められたもの。
そして、ちょうど東京オリンピック2020(開催されたのは2021年)から、開催国が追加種目の提案をできることになりました。
追加種目となった競技は、競技の人気ベースで勝手に追加されていくわけではなく、2020年東京オリンピックから始まったものです。
2020年以降のオリンピックでは、開催国に限り追加種目の提案ができる権限を与えられます。
開催国は人気の高まってきた競技を提案し、注目度を上げるのです。
引用元:Sports Map スポカフェ(2021年5月19日付)
ということで、東京オリンピックでは、日本で人気のある、野球とソフトボールの追加を提案し、承認を得られたということです。
以前は正式種目だった野球
実は、オリンピックでの野球競技、以前は正式種目だったのです。
■オリンピックでの競技大会は、1904年のセントルイス大会での公開種目がはじまりでした。
※公開種目・・・正式な競技ではないのに、実施される種目(1992年のバルセロナ大会を最後に廃止)
野球が公開種目として扱われたオリンピックは、以下の通りです。
1904年 | セントルイス大会 |
1912年 | ストックホルム大会 |
1936年 | ベルリン大会 |
1956年 | メルボルン大会 |
1964年 | 東京大会 |
1984年 | ロサンゼルス大会 |
1988年 | ソウル大会 |
■そして、1992年のバルセロナ大会で正式種目として採用されました!
野球が正式種目として扱われたオリンピックは、以下の通りです。
1992年 | バルセロナ大会 |
1996年 | アトランタ大会 |
2000年 | シドニー大会 |
2004年 | アテネ大会 |
2008年 | 北京大会 |
このように、2008年の北京大会まで5大会連続で、正式種目として実施されました。
しかし、2012年のロンドン大会でソフトボールとともに正式種目から除外されてしまい、2016年の、リオデジャネイロ大会でも実施されませんでした。
そして、2021年に開催した、東京大会では、追加種目としてIOC(国際オリンピック協会)に認められたというわけです。
侍ジャパンの金メダルは記憶に新しい方も多いですよね!!
7日、東京オリンピック野球競技の決勝をアメリカと対戦。投手戦を制して1984年ロサンゼルス大会以来となる金メダルを獲得。高い守備力と強い結束力が光り、日本がついにオリンピックの頂点に立ちました。https://t.co/1WIxI2HsBi#侍ジャパン@Japan_Olympic#がんばれニッポン#Tokyo2020#Baseball
— 野球日本代表 侍ジャパン 公式 (@samuraijapan_pr) August 7, 2021
それは、
という理由につながります。
というわけで、理由②以下をご覧ください↓
理由②世界規模で見ると野球の競技人口が少ないから
日本人メジャーリーガーも増え、プロ野球を始め、独立リーグ、高校野球など、日本では目にする機会も多く、人気もある野球。
ですが、世界的に見ると野球人口は少ないのが現状です。
では、世界の野球人口はどのくらいなのでしょうか??
まず、世界野球ソフトボール連盟に加盟している国は以下の通りです。
■南北アメリカ:34か国
■ヨーロッパ:40か国
■アフリカ:20か国
■アセアニア:13か国
※世界野球ソフトボール連盟は、2013年に、国際野球連盟と、国際ソフトボール連盟が統合されました。
意外にも加盟国は多い!?
と思いましたが、深く調べてみると、実際の競技人口はまだまだ少ないのです。
これは多いのか、少ないのかイマイチ、ピンとこないですよね。
では、他の競技人口と比べてみましょう。
バレーボール | 5億人 |
バスケットボール | 4億5000万人 |
卓球 | 3億人 |
クリケット | 3億人 |
サッカー | 2億6000万人 |
テニス | 1億人 |
ゴルフ | 7000万人 |
野球 | 3500万人 |
人気スポーツと比較して競技人口の少ない野球は、世界でメジャーなスポーツとはいえません。
確かに!!
他のスポーツと比較すると、野球の競技人口がこんなに少ないのかと、驚きです。
そして、オリンピック憲章では競技の選考基準が下記のように定められています。
夏季:男性は75か国4大陸、女性は40か国3大陸の広いエリアで実施さている競技
冬季:25か国3大陸の多くの地域で実施されている競技
これを考えると、野球はまだまだ特定の地域でしか盛んではありません。
よって、これが除外された大きな理由の一つになるのでしょう。
理由③若者の野球離れが進んでいるから
世界的に見ても、野球の競技人口が少ないということがわかりましたが、競技人口も、そして観戦する側においても、若者の野球離れが近年、進んでいるようなのです。
日本においての若者の野球離れ
他の国から比べると、野球を観たり、実際にやったりする機会が多いような印象を受ける日本ですが、日本国内でみても、若者の野球離れは深刻です。
少子化によって各競技の人口は増えてはいない。この10年で高校生世代の人口は89%に減ったが、野球部の競技人口は57.5%とそれを大きく上回る勢いで減少している。
高校野球は注目を集めているように思えますが、実際は競技人口が減っており、その前段階である、少年野球に関しても競技人口の減少が深刻なのもまた事実です。
その中には指導者不足など、問題は山積みなようで、だいぶ改善されてはいるものの、「昭和の野球スタイル」の存在も若者の野球離れに拍車をかけているようです。
「昭和の野球」そのままに、罵声、怒声を浴びせたり、投げ込みなど過度な練習を強いたり、「勝利至上主義」に偏重した野球をする指導者は依然として存在しているのだ。
むしろそういう人たちのほうがまだ「多数派」なのではないかという印象さえ抱く。
このように、日本でも、若者の野球離れに歯止めをかけるために、大人たちが考えていく課題は山積みなようです。
海外においての若者の野球離れ
そして、野球が特に盛んな国というイメージが強い米国でも若者の野球離れは深刻なようです。
欧州サッカーや北米のNFL(アメフト)・NBA(バスケ)に比べると、MLB(メジャー野球)はずっと“落ち目”であった。
2021年に大谷が二刀流で登場したオールスターゲームも視聴率4.5%。2023年は3.9%と過去最低。
「野球はクールじゃない」「おじさんのスポーツ」として若者の野球離れが顕著なのは日本のみならず米国でも同様だ。
ということで、メジャーリーグは「野球人気復活のために、大谷翔平選手に賭けている!!」
なんて話もあるくらいです。
そして、2024年3月に行われたメジャーリーグの開幕戦では、大谷翔平選手に大騒ぎだった、お隣韓国でも、若者の野球離れが進んでいます。
「野球にあまり関心がないので観ないです。ルールがわかっていないと難しそうなので」
「スポーツよりK-POPなどに最近の流行が偏っていて、(周りは)野球はあまり観に行っていない気がします」
その、人気復活のためにロボット審判なるものが登場したとか!!
メジャーリーグでも使用されている、時間短縮のためのピッチクロックですね。
このようにして、試行錯誤を重ねているようです。
観る側の野球離れが進めば、当然、競技人口も減ってしまいます。
頭の痛い問題ですよね。
また、
グローブやバットは安いものではありません。
特に、発展途上国では、用具にお金がかかる野球は、始めることすら困難で、スタートラインに立つのも難しいと思います。
1人でも多くの若者が野球に興味を持ち、野球人口を増やすためにも、世界的な援助があればいいのですが・・・なかなか難しいのでしょう。
理由④フランスでは野球が不人気だから
世界的に見ても野球人口は少なく、若者の野球離れがそれに拍車をかけているようですが、パリオリンピック2024の開催国、フランスの野球人気はどうなのでしょうか!?
フランス=野球というイメージがない人も多いかもしれませんよね。
その通り!
フランスで野球は人気がありません。
ただ、人気はありませんが、フランスにもリーグはあります。
そして、余談ですが、フランスの野球リーグは日本と深い縁があるのです。
日本人とは縁があり、阪神を85年に日本一に導いた吉田義男氏が89~95年までフランス代表監督を務めた。
94年には通算2271安打の山内一弘氏も臨時打撃コーチとして指導。
吉田氏は発展途上だった欧州での野球の普及に尽力した貢献が評価され、11年にフランス野球・ソフトボール連盟の名誉会員に日本人で初めて選出された。
日本人の、吉田義男(よしだ よしお)氏がフランス代表監督を7年も務められたとは、驚きですし、野球ファンでもなかなか知らない事実かもしれません。
そして、人気がないということに加え、フランスの野球はあまり強くありません。
WBCなどの主要国際大会では予選敗退してしまうため、本大会での出場はありません。
なので、私たちもなかなかフランス=野球のイメージがつかないのです。
そう考えると、追加種目として加えても、上位に食い込める望みも少なく、フランス国内では盛り上がることもないでしょう。
だから、パリオリンピック2024から、除外されてしまったのだと考えられます。
理由⑤野球場の準備/整備が必要だから
まず、オリンピックで野球を開催するには、当然、野球場が必要です。
2021年に開催された、東京オリンピック2020では、横浜スタジアムと、福島あづま球場が使用されましたし、日本にはいくつもの大きな球場があります。
では、フランスはどうでしょうか!?
考えてみると、フランスにはリーグはありますし、当然練習や、試合はするでしょう。
ですから、野球場はあると考えられます。
調べてみたところ、いくつあるのか、など、具体的なことは全くわかりませんでした。
しかし、フランス国際野球大会というものも開かれており、フランス・パリ郊外にある、スタッド・デ・テンプライアーズというところで主に開催されています。
【世界のこんなところに野球場】
テンプライアーズ・スタジアム/Stade des Templiers
場所:リュザン(フランス)
建設:2012年ここで開催される国際野球大会”Yoshida Challenge”は🇫🇷代表監督も務めた吉田義男氏から採られている。
吉田氏は2011年に日本人初のフランス野球連盟名誉会員となった。 pic.twitter.com/5bQY21Ooro— のぼうる (@W_Baseballship) March 8, 2024
また、2019年にはパリ郊外にある、セナール球場で行われたとの記事もありました。
第3回「フランス国際野球大会 吉田チャレンジ」の第4戦が8月31日、パリ郊外のセナール球場で行われ、侍ジャパン社会人代表がフランス代表を18対8の8回コールドで下し、初戦から負けなしの4連勝を飾った。
国際大会が行われているということは、これらの球場が一番大きいのかもしれません。
詳しいことはわかりませんが、写真を観る限りでは、設備をもう少し整えないことには、オリンピックの開催は難しそうです。
あとは、パリ12区というところにある、パーシングスタジアムというところも見つけました。
こちらは、写真は見つかりませんでしたが、オリンピックをするような設備ではなく、草野球をするような球場だという情報もありました。
ということで、フランスの野球場情報がこれほど少ないということは、フランスには数えるほどの野球場しかなく、オリンピックを開催できるような球場はない。
ということのようです。
経済的な負担も考え、新たな球場設立などは無理そうですし、整備なども少し難しいのかもしれないですよね。
よって、パリオリンピック2024の野球除外も仕方がないのかもしれません。
理由⑥参加国側の経費の負担も大きいから
野球を追加種目として加えた場合、参加国側である、フランスの負担が大きいことは明確です。
高い費用もかかりますし、時間もかかります。
さらに、監督やコーチ、スタッフなどの数を考えると、かなりの人数になります。
その人数の受け入れを考えても、負担は大きいと思われます。
そして、パリオリンピック組織委員会では、環境に配慮した「持続可能(SDGs)なオリンピック」を目指しています。
開幕まで5ヵ月を切った2024年のパリ五輪は、「これまでで最も持続可能な大会」を公約に掲げている。CO2を削減するため、既存のインフラの活用、使い捨てプラスチックの禁止、近郊の食材の活用、観客の自家用車乗り入れ制限など、さまざまな取り組みがおこなわれる。https://t.co/Z94oi5iYHD
— クーリエ・ジャポン (@CourrierJapon) March 1, 2024
そういった意味でも、費用面での負担も減らしたいと思いますし、赤字は避けたいですよね。
理由⑦日程が長期化するから
野球はとにかく試合時間が長く、終了時間も読めません。
そして何より、日程の長期化が問題になります。
オリンピックの日程は2週間ですが、2021年に開催された東京オリンピックでは11試合ありました。
でも、参加国は6か国のみ!!
もっと参加国を増やせば、2週間の中に組み込むのは相当難しくなります。
試合時間、人数、ハード面から、野球は五輪にそぐわないスポーツといわれ、今回の参加も6チームにとどまった。
世界野球ソフトボール連盟(WBSC)はグローバル化を視野に7イニング制や手打ち野球「ベースボール5」を推進しているが、野球先進国のアレルギー反応は想像に難くない。
オリンピック復帰に向けて、世界野球ソフトボール連盟も試行錯誤しています。
また、上記の他にも、開催期間を5日間、もしくは6日間に短縮するなどの案も出ているそうです。
後ほど紹介しますが、2028年のロサンゼルスオリンピックでは野球が復活します。
日程の長期化問題はどうなるのか・・・気になりますね。
理由⑧視聴率が取れないから
フランスでは野球が不人気。
ということを考えると、当然視聴率が取れないということが想像できます。
日本だけでいうと、2021年に開催された東京オリンピックの、野球の決勝戦(日本ーアメリカ)の世帯平均視聴率は37.0%。
東京オリンピックで放送された競技の中ではトップでした。
しかし、フランスでは???
フランスや米国でスポーツ大会の視聴率が年々低下しているそうなのです。
フランスと米国では、東京オリンピックの開会式を見た人が、同時間帯に開催された過去のオリンピックに比べて減少した。
オリンピックにとどまらず、スポーツイベント全般の視聴者数が減少傾向にあるという。
また、フランス国民はパリオリンピックにあまり関心がないという情報も。
パリ五輪に関心があると答えたフランス国民は53%で、昨年10月から8ポイント下がった。
これらを踏まえても、日本では高視聴率が狙える野球も、フランスでも、世界的に見ても、視聴率は期待できないかもしれませんよね。
理由⑨メジャーリーグとの調整問題
過去にも、米国のメジャーリーグがオリンピックに消極的で、メジャーリーグとの調整が難しいと問題になっていました。
05年7月、IOCが12年ロンドン五輪での野球・ソフトボールの除外を決定。
その際に当時の国際野球連盟・ノタリ会長は「大リーグの選手が出場していないという現実が最大の問題」と指摘していた。
メジャーリーグは自分たちが抱えるトップ選手たちを代表チームに送り込み、かつ、2週間も中止することはありえないのです。
単純に言えばこういうことだ。
MLBとそのチームは、スター選手たちを他の場所でプレイさせたり、あるいは長期に及ぶ怪我のリスクにさらさせることで、金を失いたくないのだ。
ですから、2000年のシドニーオリンピック以降はマイナー選手が出場しています。
記憶に新しい、2021年に開催された東京オリンピックでも、マイナー選手しか出場していない国が多々ありましたよね。
反面、日本のプロ野球はオリンピック期間中に公式シーズンを中止しています。
もし、メジャーリーグがオリンピックに積極的で、大谷翔平選手や、その他のメジャーリーグでのスーパースターが出場するのが確実だったら!!
パリオリンピック2024での野球除外もなかったかも・・しれません。
理由⑩男女同一の競技ではないこと
オリンピックでは、男女同一、つまり、男女同じ種目を行うことを重要視しています。
他の競技と異なり、オリンピックでは男女が同じ競技場で同じ競技を行い、金メダル、銀メダル、銅メダルを同等に争うのが特徴です。
さらに重要なことは、放送局やスポンサーが、競技に男女の区別を設けないことです。
地球上で最大のスポーツイベントであるオリンピックは、男女平等の前提をさらに高めているのです。
しかし、世界的に見ても、野球をおこなうのは男性ばかり。
女性の野球はかなりマイナーですよね。
2024年現在、男性は野球が盛んで女性はソフトボールが盛んということで種類が異なります。
そうすると、男女同一の競技ではなくなってしまいます。
国際野球連盟は、野球のオリンピック復帰を目指し下記のような経緯がありました。
そうすることで、男女のアンバランスを低くしたのです。
世界野球ソフトボール連盟(WBSC)総会が堺市で開催されました!
11月19~22日に、約135の国と地域の野球・ソフトボール協会役員等が競技運営などを協議。アジア初の開催地として、堺で開催されたんです☆
堺から野球・ソフトボールをはじめスポーツをもっと盛り上げていきたいですね☺#堺市#WBSC pic.twitter.com/UcVfWiWtrM— 堺市広報課 (@sakai_koho) November 25, 2019
あとは、女性の野球が普及すれば、正式種目としての復帰もみえてくるのかもしれませんが、まだまだ課題は山積みなようです。
野球復活は2028年ロス五輪!
ここまで、野球がパリオリンピック2024から除外された理由をお伝えしてきましたが、嬉しいお知らせもあります!!
2028年のロサンゼルスオリンピックでは、野球がソフトボールとともに追加種目として正式決定しています。
また、お伝えしたように、メジャーリーグはオリンピック期間中の2週間も中止にできない。
などの理由から、オリンピックには消極的でした。
しかし!!
2028年のロサンゼルスオリンピックでは、オリンピックで史上初となる、大リーグのトップスターたちが集うことになりそうなのです。
世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のフラッカリ会長は13日に同地で取材に応じた際に、ロサンゼルス五輪の追加競技に野球が採用された場合、米大リーグ側からトップ選手の参加を確約する文書を受け取ったことを明かしていた。
選手会も合意しているそうです。
【28年ロス五輪】野球・ソフトボールが復活、IOCが正式決定 大谷翔平らMLB選手も集結か https://t.co/NGjfbmplpY
— 日刊スポーツ (@nikkansports) October 16, 2023
そうなると、記憶に新しい2023年におこなわれたWBC(ワールドベースボールクラシック)のように、大谷翔平選手をはじめとする各国のトップスターたちをみることができるかもしれないのです!
野球が世界一盛んな国、アメリカ・ロサンゼルスでおこなわれる2028年のオリンピック。
楽しみになってきましたね。
オリンピックにおける野球の歴史
それでは最後に、オリンピックにおける野球の歴史をみてみましょう。
最初の方でお伝えしたように、オリンピックでの野球競技は、1904年のセントルイス大会での公開種目として実施されたのがはじまりです。
1992年のバルセロナ大会から正式種目として採用されて、5大会連続で開催されました。
開催年 | 開催地 | 金メダル | 日本の結果 |
1992年 | バルセロナ | キューバ | 銅メダル |
1996年 | アトランタ | キューバ | 銀メダル |
2000年 | シドニー | アメリカ合衆国 | 4位 |
2004年 | アテネ | キューバ | 銅メダル |
2008年 | 北京 | 韓国 | 4位 |
ちなみに、1996年のアトランタ大会までは、アマチュア選手の参加しか認められておらず、2000年シドニー大会より、プロ選手の参加が可能となっています。
■1992年バルセロナ大会:大学生と社会人
■1996年アトランタ大会:大学生と社会人
■2000年シドニー大会:大学生・社会人・プロの、プロアマ混合チーム
しかし、
2021年のロンドン大会では正式種目から除外。
2016年のリオデジャネイロ大会でも実施されませんでした。
そして、2021年に開催された東京大会で開催都市が追加できる、追加種目として実施されました。
結果は、日本の金メダルで幕を閉じています。
東京オリンピック、野球 日本代表監督、稲葉篤紀。
監督の経験なく代表を率いることになった若き指揮官は、いかにしてチームを金メダルに導いたのか。#tnhk_news #tokyo2020
https://t.co/ScdYyvzgq3— NHKニュース (@nhk_news) August 8, 2021
2024年のパリ大会では残念ながら除外されたものの、2028年のロサンゼルス大会 で開催都市提案の、追加種目としての開催が決まりました!!
野球とオリンピックの長い歴史を振り返りつつ、2028年のロサンゼルスオリンピックを楽しみに待ちましょう。
まとめ
今回は、2024年7月26日から開催される「パリオリンピック2024」で、なぜ野球が除外されたのか?
以下の10の理由をあげてお伝えしました。
◆理由②世界規模で見ると野球の競技人口が少ないから
◆理由③若者の野球離れが進んでいるから
◆理由④フランスでは野球が不人気だから
◆理由⑤野球場の準備/整備が必要だから
◆理由⑥参加国側の経費の負担も大きいから
◆理由⑦日程が長期化するから
◆理由⑧視聴率が取れないから
◆理由⑨メジャーリーグとの調整問題
◆理由⑩男女同一の競技ではないから
さまざまな課題もみえてきましたね。
オリンピックにおける野球の歴史は、1904年のセントルイス大会の公開種目から始まり、1992年のバルセロナ大会から正式種目として5大会連続で開催されました。
2021年のロンドン大会から正式種目からは除外され、2021年に開催された東京大会にて、追加種目として実施されています。
しかし、2028年ロサンゼルスオリンピックでは、開催都市提案の、追加種目としての開催が決まりました!!
また、そのロサンゼルス大会、
オリンピックで史上初となる、大リーグのトップスターが集うことになりそうで、大谷翔平選手をはじめとする、大リーグのトップスターたちをみれるかもしれないのです!!
楽しみですよね!!
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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