サッカー界で最も権威ある個人表彰として知られる「バロンドール(Ballon d’Or)」。毎年誰が世界一のフットボーラーに選ばれるのか、世界中のファンが熱い視線を注いでいます。
「歴代のバロンドール受賞者は誰?」「一番多く受賞している選手は誰?」「どのような選考方法や投票基準で決まるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、1956年の第1回から最新までの歴代バロンドール受賞者一覧をはじめ、最多受賞者ランキング、選考基準・投票の仕組み、日本人選手のノミネート歴までわかりやすく徹底解説します!
この記事の結論
- 最新受賞者(2024年):男子はロドリ(スペイン/マンチェスター・シティ)、女子はアイタナ・ボンマティ(スペイン/バルセロナ)が受賞!
- 歴代最多受賞者:アルゼンチン代表のリオネル・メッシが通算8回で史上単独最多。2位はクリスティアーノ・ロナウドの5回。
- 歴代受賞者:1956年のスタンリー・マシューズから現在まで、欧州・南米の数々の伝説的名手が受賞。
- 選考方法の仕組み:FIFAランク上位100カ国の専門ジャーナリストが投票。2022年の改革以降「暦年」から「シーズン制」となり、当該シーズンの個人成績・タイトル・フェアプレー精神などを基準に厳正に審査される。
- 日本人のノミネート歴:男子は中田英寿(3回)、稲本潤一(1回)、中村俊輔(1回)の3名。女子は長谷川唯、宮澤ひなた、熊谷紗希らがノミネート。
△この記事でわかること△
- 【最新】直近のバロンドール受賞者(男子・女子)
- 【年代別】バロンドール歴代受賞者一覧(1956年〜最新)
- バロンドール「最多受賞者」ランキング(選手別・国別・クラブ別)
- バロンドールの選考方法・投票システムと評価基準
- バロンドールにまつわる知っておきたいQ&A・トリビア(ポジション別・日本人歴代ノミネートなど)
【最新】直近のバロンドール受賞者
まずは直近で開催されたバロンドール授賞式の結果から紹介します。
2024年男子バロンドール:ロドリ(マンチェスター・シティ/スペイン代表)
2024年の男子バロンドールに輝いたのは、マンチェスター・シティおよびスペイン代表のMFロドリ(Rodri)選手です。
ロドリ選手は、クラブでプレミアリーグ4連覇に大きく貢献しただけでなく、スペイン代表の中心選手としてEURO 2024優勝を牽引し、大会MVPにも選出されました。守備的ミッドフィールダー(ボランチ)としてのバロンドール受賞は極めて異例であり、1960年のルイス・スアレス以来、スペイン人男子選手として実に64年ぶりの快挙となりました。
女子バロンドール(バロンドール・フェミナン)の動向
2018年に新設された女子バロンドール(Ballon d’Or Féminin)では、FCバルセロナ・フェメニおよびスペイン女子代表のアイタナ・ボンマティ(Aitana Bonmatí)選手が圧倒的な存在感を見せています。UEFA女子チャンピオンズリーグ連覇やワールドカップでの活躍を背景に、世界最高峰の選手として高く評価されています。
【年代別】バロンドール歴代受賞者一覧(1956年〜最新)
1956年に創設されて以来、バロンドールを受賞したすべての歴代選手を年代別に一覧表で紹介します。
2010年代〜2020年代:メッシ&C・ロナウドの時代と新時代の幕開け
2010年代はリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドの「2大巨頭」が賞を独占する歴史的な時代となりました。2020年代に入ると、ベンゼマやロドリなど新たな受賞者が誕生しています。
| 年 | 受賞選手 | 国籍 | 所属クラブ |
|---|---|---|---|
| 2024 | ロドリ | スペイン | マンチェスター・シティ |
| 2023 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | パリ・サンジェルマン / インテル・マイアミ |
| 2022 | カリム・ベンゼマ | フランス | レアル・マドリード |
| 2021 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | FCバルセロナ / パリ・サンジェルマン |
| 2020 | ※新型コロナウイルス感染拡大の影響により選考中止 | ||
| 2019 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | FCバルセロナ |
| 2018 | ルカ・モドリッチ | クロアチア | レアル・マドリード |
| 2017 | クリスティアーノ・ロナウド | ポルトガル | レアル・マドリード |
| 2016 | クリスティアーノ・ロナウド | ポルトガル | レアル・マドリード |
| 2015 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | FCバルセロナ |
| 2014 | クリスティアーノ・ロナウド | ポルトガル | レアル・マドリード |
| 2013 | クリスティアーノ・ロナウド | ポルトガル | レアル・マドリード |
| 2012 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | FCバルセロナ |
| 2011 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | FCバルセロナ |
| 2010 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | FCバルセロナ |
1990年代〜2000年代:対象資格の世界拡大と多士済々のスター選手たち
1995年に「欧州籍選手のみ」という国籍制限が撤廃され、欧州クラブ所属であれば世界中の選手が対象となったことで、南米やアフリカのスター選手も受賞するようになりました。
| 年 | 受賞選手 | 国籍 | 所属クラブ |
|---|---|---|---|
| 2009 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | FCバルセロナ |
| 2008 | クリスティアーノ・ロナウド | ポルトガル | マンチェスター・ユナイテッド |
| 2007 | カカ | ブラジル | ACミラン |
| 2006 | ファビオ・カンナヴァーロ | イタリア | ユヴェントス / レアル・マドリード |
| 2005 | ロナウジーニョ | ブラジル | FCバルセロナ |
| 2004 | アンドリー・シェフチェンコ | ウクライナ | ACミラン |
| 2003 | パベル・ネドベド | チェコ | ユヴェントス |
| 2002 | ロナウド | ブラジル | インテル / レアル・マドリード |
| 2001 | マイケル・オーウェン | イングランド | リヴァプール |
| 2000 | ルイス・フィーゴ | ポルトガル | FCバルセロナ / レアル・マドリード |
| 1999 | リバウド | ブラジル | FCバルセロナ |
| 1998 | ジネディーヌ・ジダン | フランス | ユヴェントス |
| 1997 | ロナウド | ブラジル | FCバルセロナ / インテル |
| 1996 | マティアス・ザマー | ドイツ | ドルトムント |
| 1995 | ジョージ・ウェア | リベリア | パリ・サンジェルマン / ACミラン |
| 1994 | フリスト・ストイチコフ | ブルガリア | FCバルセロナ |
| 1993 | ロベルト・バッジョ | イタリア | ユヴェントス |
| 1992 | マルコ・ファン・バステン | オランダ | ACミラン |
| 1991 | ジャン=ピエール・パパン | フランス | マルセイユ |
| 1990 | ローター・マテウス | ドイツ | インテル |
1970年代〜1980年代:クライフ、ベッケンバウアー、プラティニの黄金期
| 年 | 受賞選手 | 国籍 | 所属クラブ |
|---|---|---|---|
| 1989 | マルコ・ファン・バステン | オランダ | ACミラン |
| 1988 | マルコ・ファン・バステン | オランダ | ACミラン |
| 1987 | ルート・フリット | オランダ | PSV / ACミラン |
| 1986 | イゴール・ベラノフ | ソ連 | ディナモ・キエフ |
| 1985 | ミシェル・プラティニ | フランス | ユヴェントス |
| 1984 | ミシェル・プラティニ | フランス | ユヴェントス |
| 1983 | ミシェル・プラティニ | フランス | ユヴェントス |
| 1982 | パオロ・ロッシ | イタリア | ユヴェントス |
| 1981 | カール=ハインツ・ルンメニゲ | 西ドイツ | バイエルン・ミュンヘン |
| 1980 | カール=ハインツ・ルンメニゲ | 西ドイツ | バイエルン・ミュンヘン |
| 1979 | ケビン・キーガン | イングランド | ハンブルガーSV |
| 1978 | ケビン・キーガン | イングランド | ハンブルガーSV |
| 1977 | アラン・シモンセン | デンマーク | ボルシアMG |
| 1976 | フランツ・ベッケンバウアー | 西ドイツ | バイエルン・ミュンヘン |
| 1975 | オレグ・ブロヒン | ソ連 | ディナモ・キエフ |
| 1974 | ヨハン・クライフ | オランダ | FCバルセロナ |
| 1973 | ヨハン・クライフ | オランダ | アヤックス / FCバルセロナ |
| 1972 | フランツ・ベッケンバウアー | 西ドイツ | バイエルン・ミュンヘン |
| 1971 | ヨハン・クライフ | オランダ | アヤックス |
| 1970 | ゲルト・ミュラー | 西ドイツ | バイエルン・ミュンヘン |
1950年代〜1960年代:バロンドール黎明期と伝説の名手たち
| 年 | 受賞選手 | 国籍 | 所属クラブ |
|---|---|---|---|
| 1969 | ジャンニ・リヴェラ | イタリア | ACミラン |
| 1968 | ジョージ・ベスト | 北アイルランド | マンチェスター・ユナイテッド |
| 1967 | フローリアーン・アルベルト | ハンガリー | フェレンツヴァーロシュ |
| 1966 | ボビー・チャールトン | イングランド | マンチェスター・ユナイテッド |
| 1965 | エウゼビオ | ポルトガル | ベンフィカ |
| 1964 | デニス・ロー | スコットランド | マンチェスター・ユナイテッド |
| 1963 | レフ・ヤシン | ソ連 | ディナモ・モスクワ |
| 1962 | ヨゼフ・マソプスト | チェコスロバキア | デュクラ・プラハ |
| 1961 | オマール・シボリ | イタリア | ユヴェントス |
| 1960 | ルイス・スアレス | スペイン | FCバルセロナ |
| 1959 | アルフレッド・ディ・ステファノ | スペイン | レアル・マドリード |
| 1958 | レイモン・コパ | フランス | レアル・マドリード |
| 1957 | アルフレッド・ディ・ステファノ | スペイン | レアル・マドリード |
| 1956 | スタンリー・マシューズ | イングランド | ブラックプール |
バロンドール「最多受賞者」ランキング
歴代で複数回バロンドールを受賞した選手の一覧です。史上最多はリオネル・メッシの8回となっています。
| 順位 | 選手名 | 受賞回数 | 受賞年 |
|---|---|---|---|
| 1位 | リオネル・メッシ | 8回 | 2009, 2010, 2011, 2012, 2015, 2019, 2021, 2023 |
| 2位 | クリスティアーノ・ロナウド | 5回 | 2008, 2013, 2014, 2016, 2017 |
| 3位タイ | ミシェル・プラティニ | 3回 | 1983, 1984, 1985(※3年連続) |
| ヨハン・クライフ | 3回 | 1971, 1973, 1974 | |
| マルコ・ファン・バステン | 3回 | 1988, 1989, 1992 | |
| 6位タイ | フランツ・ベッケンバウアー | 2回 | 1972, 1976 |
| ロナウド | 2回 | 1997, 2002 | |
| アルフレッド・ディ・ステファノ | 2回 | 1957, 1959 | |
| ケビン・キーガン | 2回 | 1978, 1979 | |
| カール=ハインツ・ルンメニゲ | 2回 | 1980, 1981 |
【国別・クラブ別】バロンドール受賞回数ランキング
国別ではアルゼンチン(メッシの8回)をはじめ、フランス、ドイツ、オランダ、ポルトガルが7回で並んでいます。また、クラブ別ではスペインの2強であるレアル・マドリードとFCバルセロナがそれぞれ12回で歴代トップに君臨しています。
■ 国別受賞回数ランキング TOP5
- 1位:アルゼンチン(8回)
- 2位タイ:フランス、ドイツ、オランダ、ポルトガル(各7回)
- 6位タイ:イタリア、ブラジル、イングランド(各5回)
- 9位:スペイン(4回)
■ クラブ別受賞回数ランキング TOP5
- 1位タイ:レアル・マドリード、FCバルセロナ(各12回)
- 3位タイ:ユヴェントス、ACミラン(各8回)
- 5位:バイエルン・ミュンヘン(5回)
- 6位:マンチェスター・ユナイテッド(4回)
バロンドールの選考方法と評価基準の仕組み
「バロンドールはどうやって決まるの?」「誰が投票しているの?」という疑問について、選考システムとルールを解説します。
主催者と投票権を持つ有権者
バロンドールは、フランスの著名なサッカー専門誌『フランス・フットボール(France Football)』が1956年から主催しています。
投票を行うのは、FIFA男子世界ランキング上位100カ国(女子は上位50カ国)から選ばれた、各国を代表するサッカージャーナリスト1名ずつです。専門性の高い記者のみに投票権が限定されているため、極めて厳格かつ公正な評価が行われます。
採点方式とポイントシステム
主催者側が事前に発表する候補者30名(ノミネートリスト)の中から、各ジャーナリストが上位選手を順位付けして投票します。順位に応じたポイントが選手に付与され、全投票者のポイント合計が最も高かった選手がその年の受賞者となります。
選考で重視される「3つの評価基準」
投票者は、以下の3つの基準を総合的に評価して順位を決定します。
- 個人のパフォーマンスと決定的瞬間での貢献度(ゴール数、アシスト、決定的な試合での活躍など)
- チームとしての実績・獲得タイトル(リーグ優勝、チャンピオンズリーグ、代表大会でのタイトル)
- 選手の品格とフェアプレー精神(模範的な立ち振る舞い、リスペクトの精神)
【重要】近年の大きなルール改定
2022年にバロンドールの選考規約が大幅に見直されました。
- 対象期間が「シーズン制」へ移行:以前は1月〜12月の「暦年」対象でしたが、欧州主要リーグの開幕から閉幕(8月〜翌年7月/8月)を対象とする1シーズン単位の実績で評価されるようになりました。
- キャリア全体の功績は考慮外に:過去の偉大な実績や知名度によるバイアスを排除し、「当該シーズンに何を残したか」が最重要視されるようになりました。
- 投票国の絞り込み:全世界の加盟国から、FIFAランク上位100カ国のジャーナリストへ限定され、より専門性の高い審査となりました。
バロンドールにまつわる知っておきたいQ&A・トリビア
Q1. GKやDFの選手でも受賞できる?
歴代受賞者の大半は華やかなFWやMF(攻撃的選手)ですが、守備的な選手が受賞した例もあります。
- GKでの受賞者:1963年のレフ・ヤシン(ソ連)が史上唯一。
- DFでの受賞者:1972年・1976年のフランツ・ベッケンバウアー(西ドイツ)、1996年のマティアス・ザマー(ドイツ)、2006年のファビオ・カンナヴァーロ(イタリア)が受賞しています。
Q2. 日本人選手でノミネートされた選手はいる?
男子部門では、過去に中田英寿さん(1998年、1999年、2001年の計3回)、稲本潤一さん(2002年)、中村俊輔さん(2007年)の3名がノミネートされた実績があります。
また女子部門では、熊谷紗希選手、長谷川唯選手、宮澤ひなた選手などがノミネートされ、世界トップレベルの舞台で高く評価されています。
Q3. 「FIFA最優秀選手賞(The Best)」との違いは?
バロンドールが『フランス・フットボール』誌主催のジャーナリスト投票であるのに対し、「The Best FIFA Football Awards(FIFA最優秀選手賞)」は国際サッカー連盟(FIFA)が主催しています。FIFAの賞は代表監督・代表キャプテン・メディア・一般ファンの4者による投票で決定される点が大きな違いです。
※2010年〜2015年の間は両賞が統合され「FIFAバロンドール」として開催されていましたが、2016年以降は再び別個の賞として表彰されています。
まとめ
サッカー界最高峰の個人タイトルであるバロンドール。1956年のスタンリー・マシューズから始まり、メッシやクリスティアーノ・ロナウドといった不世出のスター選手たち、そしてロドリをはじめとする新時代の主役たちへとその栄光は受け継がれています。
本記事のまとめポイント
- 最新受賞者(2024年):ロドリ(スペイン/マンチェスター・シティ)
- 歴代最多受賞:リオネル・メッシ(8回)、クリスティアーノ・ロナウド(5回)
- 選考ルール:欧州シーズン単位のパフォーマンスをFIFAランク上位100カ国のジャーナリストが厳正投票
- 歴史的背景:1995年の国籍制限撤廃、2022年の評価基準改革などを経て常に進化を続ける世界最高の賞
次回のバロンドールでは誰が世界の頂点に立つのか、欧州主要リーグや国際大会の行方にぜひ注目してみてください!

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