MLBとは?ア・ナ2リーグ30球団の仕組みとプレーオフの勝ち上がり方を解説

この記事の結論

・MLB(Major League Baseball)はアメリカ合衆国とカナダの全30球団が所属する世界最高峰のプロ野球リーグ
「アメリカン・リーグ」と「ナショナル・リーグ」の2リーグに分かれ、それぞれ東地区・中地区・西地区の3地区(各5球団)で構成される
・レギュラーシーズンは年間162試合を戦い、両リーグ各6球団(計12球団)がポストシーズンへ進出して「ワールドシリーズ(世界一)」の座を争う

△この記事でわかること△
■MLB(メジャーリーグ)とは?基本概要とリーグの全体像
■ア・リーグとナ・リーグの違い!全30球団の地区分け一覧
■レギュラーシーズンの日程と試合数!年間162試合の仕組み
■ポストシーズン(プレーオフ)の仕組みとワールドシリーズへの道
■日本のプロ野球(NPB)との違い!試合数・移動・独自ルール
■初心者必見!MLB観戦の楽しみ方と注目日本人選手
【追記/2026.8付】
2026年シーズンもMLBは白熱のペナントレースが繰り広げられており、ポストシーズン進出枠(両リーグ計12チーム)を巡る争いが激化しています。大谷翔平選手や山本由伸選手をはじめとする日本人メジャーリーガーの活躍とともに、最新のルールや球団動向について新しい情報が入り次第、随時更新していきます。

大谷翔平選手の契約金と年俸の仕組みは、こちらの記事でまとめています。

 

項目 内容
正式名称 Major League Baseball(メジャーリーグベースボール)
通称・日本での呼び名 MLB、メジャーリーグ、大リーグ
所属球団数 全30球団(アメリカ29球団・カナダ1球団)
リーグ構成 アメリカン・リーグ(15球団)/ナショナル・リーグ(15球団)
地区分け 各リーグ3地区(東地区・中地区・西地区/各5球団)
レギュラーシーズン試合数 各球団 年間162試合(3月下旬〜9月下旬)
ポストシーズン進出枠 両リーグ各6球団(計12球団)
最高峰の決定戦 ワールドシリーズ(World Series)

 

  1. MLB(メジャーリーグベースボール)とは?基本概要とリーグの全体像
    1. 正式名称は「Major League Baseball」!世界最高峰のプロ野球リーグ
    2. 「メジャーリーグ」と「大リーグ」の呼び名の違い
    3. ピラミッド構造!メジャーを頂点とするマイナーリーグ(MiLB)の仕組み
  2. ア・リーグとナ・リーグの違い!全30球団の地区分け一覧
    1. 2大リーグ制の歴史と特徴
    2. 東地区・中地区・西地区の3地区制(各5球団)
  3. レギュラーシーズンの日程と試合数!年間162試合の仕組み
    1. 162試合の内訳とインターリーグ(交流戦)
    2. 夏の祭典「オールスターゲーム」と「トレード期限」
  4. ポストシーズン(プレーオフ)の仕組みとワールドシリーズへの道
    1. 進出できるのは両リーグ各6チーム(合計12チーム)
    2. ポストシーズンの勝ち上がり4段階
    3. ①ワイルドカードシリーズ(WCS / 3戦2勝制)
    4. ②ディビジョンシリーズ(地区シリーズ / 5戦3勝制)
    5. ③リーグチャンピオンシップシリーズ(リーグ優勝決定戦 / 7戦4勝制)
    6. ④ワールドシリーズ(世界一決定戦 / 7戦4勝制)
  5. 日本のプロ野球(NPB)とMLBの決定的な違い
    1. ①試合数と過酷な移動・4つのタイムゾーン(時差)
    2. ②年俸規模と市場価値の違い
    3. ③ピッチクロックや大谷ルールなどMLB独自の最新ルール
    4. MLBとNPBの比較一覧表
  6. 初心者必見!MLB観戦の楽しみ方と注目日本人選手
    1. 日本人選手が所属する人気球団からチェックする
    2. 日本での視聴方法(テレビ放送・ネット配信)
  7. MLBと関連して読まれている記事
  8. MLB(メジャーリーグ)についてのよくある質問
  9. まとめ

MLB(メジャーリーグベースボール)とは?基本概要とリーグの全体像

大谷翔平選手や山本由伸選手などの大活躍をきっかけに、日本でも毎日のようにテレビやネットニュースで報道される「MLB」。

「メジャーリーグ」「大リーグ」とも呼ばれますが、具体的にどのような組織で、どのような規模なのかをまずは整理して解説します。

正式名称は「Major League Baseball」!世界最高峰のプロ野球リーグ

MLBの正式名称は「Major League Baseball(メジャーリーグベースボール)」です。

北米(アメリカ合衆国およびカナダ)に本拠地を置くプロ野球球団で構成される、世界で最も歴史が古く、最高峰の実力・規模・人気を誇るプロ野球リーグです。

メジャーリーグベースボール(英語: Major League Baseball、略称: MLB)は、アメリカ合衆国所在の29チーム及びカナダ所在の1チーム、合計30球団により編成される、世界で最高峰のプロ野球リーグであり、北米4大プロスポーツリーグの1つである。

引用元:Wikipedia

アメリカ国内では、アメリカンフットボールの「NFL」、バスケットボールの「NBA」、アイスホッケーの「NHL」と並び、「北米4大プロスポーツリーグ」の一角として絶大な人気を誇っています。

「メジャーリーグ」と「大リーグ」の呼び名の違い

日本では「MLB」「メジャーリーグ」「大リーグ」という3つの呼び方が混在していますが、指している対象はすべて同じです。

MLB:英語の頭文字を取った略称。公式な呼称や報道で広く使われる
メジャーリーグ:英語の「Major League」をカタカナ表記にしたもの
大リーグ:昭和時代から日本の新聞やテレビで親しまれてきた伝統的な訳語(「リトルリーグ=少年野球」に対する「大人のトップリーグ」という位置づけ)

現在ではNHKや民放、WEBメディアを含めて「MLB」または「メジャーリーグ」と呼ばれることが一般的になっています。

ピラミッド構造!メジャーを頂点とするマイナーリーグ(MiLB)の仕組み

「メジャーリーグ」という言葉がある以上、その下部組織となる「マイナーリーグ」が存在します。

MLBの30球団はそれぞれ傘下に育成のための下部組織を持っており、これを「マイナーリーグベースボール(MiLB)」と呼びます。マイナーリーグは階級別にピラミッド構造を形成しています。

メジャーリーグ(MLB):最上位のトップチーム(アクティブロースター26人枠)
3A(トリプルA):メジャーに最も近い最上位クラス。メジャー昇格・降格が頻繁に行われる
2A(ダブルA):トッププロスペクト(有望株)が集まる実力派クラス
ハイA(High-A):中級クラス
シングルA(Single-A):若手選手が基礎を磨くクラス
ルーキーリーグ:ドラフト指名選手や中南米出身の若手が入団する入門クラス

世界中から集まる数千人のプロ野球選手のうち、メジャーのロースター(ベンチ入り枠)に入れるのは各球団わずか26人(30球団合計で780人のみ)という、極めて狭き門となっています。

 

ア・リーグとナ・リーグの違い!全30球団の地区分け一覧

MLB最大の特徴は、「アメリカン・リーグ」と「ナショナル・リーグ」という2つの独立したリーグが存在し、それぞれが東・中・西の3地区に分かれている点です。

2大リーグ制の歴史と特徴

MLBは以下の2つのリーグ(各15球団、計30球団)で構成されています。

1. ナショナル・リーグ(National League / ナ・リーグ)
1876年に創設されたMLB最古のリーグで、「シニア・サーキット」とも呼ばれます。伝統と格式を重んじるリーグとして発展してきました。大谷翔平選手や山本由伸選手が所属する「ロサンゼルス・ドジャース」や、ダルビッシュ有選手が所属する「サンディエゴ・パドレス」が所属しています。

2. アメリカン・リーグ(American League / ア・リーグ)
1901年に創設されたリーグで、「ジュニア・サーキット」とも呼ばれます。名門「ニューヨーク・ヤンキース」や「ボストン・レッドソックス」などが所属しています。

かつては「ア・リーグはDH制(指名打者制)あり、ナ・リーグは投手も打席に立つ」という明確なルールの違いがありましたが、2022年シーズンからナ・リーグでもDH制が正式導入され、両リーグの競技ルールは基本的に統一されました。

東地区・中地区・西地区の3地区制(各5球団)

両リーグはそれぞれ地理的な位置関係に基づいて「東地区(East)」「中地区(Central)」「西地区(West)」の3つに分かれており、各地区に5球団ずつ、合計30球団が配置されています。

全30球団の所属地区と本拠地の一覧は以下の通りです。

リーグ 地区 球団名(日本語/英語) 本拠地都市(州) 主な所属経験日本人選手
アメリカン・リーグ
(15球団)
東地区
(AL East)
ニューヨーク・ヤンキース(NYY) ニューヨーク州ニューヨーク 松井秀喜、イチロー、黒田博樹、田中将大
ボストン・レッドソックス(BOS) マサチューセッツ州ボストン 松坂大輔、上原浩治、田澤純一、吉田正尚
トロント・ブルージェイズ(TOR) カナダ・オンタリオ州トロント 川﨑宗則、菊池雄星、山口俊
ボルチモア・オリオールズ(BAL) メリーランド州ボルチモア 上原浩治、藤浪晋太郎、菅野智之
タンパベイ・レイズ(TB) フロリダ州セントピーターズバーグ 岩村明憲、松井秀喜、筒香嘉智
中地区
(AL Central)
クリーブランド・ガーディアンズ(CLE) オハイオ州クリーブランド 大家友和、福留孝介、村上宗隆
ミネソタ・ツインズ(MIN) ミネソタ州ミネアポリス 西岡剛、前田健太
デトロイト・タイガース(DET) ミシガン州デトロイト 野茂英雄、木田優夫、前田健太
シカゴ・ホワイトソックス(CWS) イリノイ州シカゴ 井口資仁、高津臣吾、福留孝介
カンザスシティ・ロイヤルズ(KC) ミズーリ州カンザスシティ マック鈴木、青木宣親、野茂英雄
西地区
(AL West)
ヒューストン・アストロズ(HOU) テキサス州ヒューストン 松井稼頭央、青木宣親、菊池雄星
テキサス・レンジャーズ(TEX) テキサス州アーリントン ダルビッシュ有、上原浩治、藤川球児
シアトル・マリナーズ(SEA) ワシントン州シアトル イチロー、佐々木主浩、城島健司、岩隈久志、菊池雄星
ロサンゼルス・エンゼルス(LAA) カリフォルニア州アナハイム 大谷翔平、長谷川滋利、松井秀喜、高橋尚成
オークランド・アスレチックス(OAK) カリフォルニア州オークランド 薮恵壹、松井秀喜、藤浪晋太郎
ナショナル・リーグ
(15球団)
東地区
(NL East)
アトランタ・ブレーブス(ATL) ジョージア州アトランタ 川上憲伸、斎藤隆
フィラデルフィア・フィリーズ(PHI) ペンシルベニア州フィラデルフィア 井口資仁、田口壮
ニューヨーク・メッツ(NYM) ニューヨーク州ニューヨーク 新庄剛志、松井稼頭央、千賀滉大、藤浪晋太郎
ワシントン・ナショナルズ(WSH) ワシントンD.C. 大家友和(前身エキスポズ含む)
マイアミ・マーリンズ(MIA) フロリダ州マイアミ イチロー、田澤純一
中地区
(NL Central)
ミルウォーキー・ブルワーズ(MIL) ウィスコンシン州ミルウォーキー 野茂英雄、青木宣親
シカゴ・カブス(CHC) イリノイ州シカゴ 福留孝介、藤川球児、ダルビッシュ有、鈴木誠也、今永昇太
セントルイス・カージナルス(STL) ミズーリ州セントルイス 田口壮
ピッツバーグ・パイレーツ(PIT) ペンシルベニア州ピッツバーグ 桑田真澄、岩村明憲、筒香嘉智
シンシナティ・レッズ(CIN) オハイオ州シンシナティ 秋山翔吾
西地区
(NL West)
ロサンゼルス・ドジャース(LAD) カリフォルニア州ロサンゼルス 野茂英雄、黒田博樹、前田健太、ダルビッシュ有、大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希
サンディエゴ・パドレス(SD) カリフォルニア州サンディエゴ 大塚晶則、牧田和久、ダルビッシュ有、松井裕樹
サンフランシスコ・ジャイアンツ(SF) カリフォルニア州サンフランシスコ 新庄剛志、薮恵壹、青木宣親
アリゾナ・ダイヤモンドバックス(AZ) アリゾナ州フェニックス 斎藤隆、平野佳寿
コロラド・ロッキーズ(COL) コロラド州デンバー 吉井理人、松井稼頭央

※30球団中29球団はアメリカ合衆国の各都市に所在しますが、「トロント・ブルージェイズ」の1球団のみカナダに本拠地を置いています。

 

レギュラーシーズンの日程と試合数!年間162試合の仕組み

MLBのシーズンは、毎年3月下旬から9月下旬までの約6か月間にわたって開催されます。

日本のプロ野球(NPB)の年間143試合よりもさらに多い、年間162試合という過酷なスケジュールで戦われます。

162試合の内訳とインターリーグ(交流戦)

2023年シーズンからスケジュール編成が見直され、「MLB全30球団が毎年必ず全球団と対戦する」バランス型スケジュールが採用されています。

年間162試合の対戦内訳は以下の通りです。

同地区対決(52試合):同じ地区の4球団と各13試合
同リーグ他地区対決(64試合):同じリーグの他地区10球団と各6〜7試合
インターリーグ(交流戦・46試合):別リーグの全15球団と対戦(ライバル球団とは年4試合、その他14球団とは各3試合)

かつては交流戦の試合数が限られていましたが、現在はシーズンを通して日常的にア・リーグとナ・リーグの交流戦が組み込まれています。これにより、「大谷翔平選手が所属するドジャース(ナ・リーグ)が、ヤンキースやレッドソックス(ア・リーグ)と対戦する名門カード」も毎年必ず見られるようになっています。

夏の祭典「オールスターゲーム」と「トレード期限」

レギュラーシーズンの中間地点となる7月中旬には、約4日間のオールスターブレイクが設けられます。

ファン投票や選手間投票で選出されたトップスターたちが集う「オールスターゲーム」や、豪快なホームラン競争「ホームランダービー」が開催され、全米中が熱狂します。

また、7月末(現地時間7月30日または31日)は「トレード期限(トレードデッドライン)」となっており、ポストシーズン進出を狙う強豪チームが即戦力を獲得し、優勝争いから脱落したチームが若手有望株を獲得する大型トレードが毎年多数成立します。

 

ポストシーズン(プレーオフ)の仕組みとワールドシリーズへの道

162試合の長いレギュラーシーズンが終わると、10月からいよいよ年間チャンピオンを決める「ポストシーズン(プレーオフ)」が開幕します。

2022年シーズンから制度が改定され、進出枠が拡大された最新のトーナメント方式を解説します。

進出できるのは両リーグ各6チーム(合計12チーム)

ポストシーズンに進出できるのは、アメリカン・リーグとナショナル・リーグからそれぞれ6チームずつ、合計12チームです。

各リーグの6枠は、以下の条件で決まります。

1. 地区優勝チーム(3チーム):東地区・中地区・西地区の各1位
2. ワイルドカードチーム(3チーム):地区優勝を逃したチームのうち、勝率上位の3チーム

各リーグの進出6チームには、レギュラーシーズンの勝率順に「第1シード〜第6シード」が割り振られます。

第1シード:地区優勝チームの中で勝率1位(★1回戦免除)
第2シード:地区優勝チームの中で勝率2位(★1回戦免除)
第3シード:地区優勝チームの中で勝率3位
第4シード:ワイルドカード勝率1位(全体勝率4位相当)
第5シード:ワイルドカード勝率2位(全体勝率5位相当)
第6シード:ワイルドカード勝率3位(全体勝率6位相当)

ポストシーズンの勝ち上がり4段階

ポストシーズンは以下の4つのステージを順番に勝ち上がっていきます。

ステージ名 対戦カード 試合形式 開催球場
①ワイルドカードシリーズ
(WCS)
・第3シード vs 第6シード
・第4シード vs 第5シード
3戦2勝先取制
(最大3試合)
上位シードの本拠地で全試合開催
②ディビジョンシリーズ
(地区シリーズ / DS)
・第1シード vs (第4vs第5の勝者)
・第2シード vs (第3vs第6の勝者)
5戦3勝先取制
(最大5試合)
2-2-1方式
(上位シード本拠地で第1・2・5戦)
③リーグチャンピオンシップシリーズ
(リーグ優勝決定戦 / LCS)
DS勝者 2チームの対戦 7戦4勝先取制
(最大7試合)
2-3-2方式
(上位シード本拠地で第1・2・6・7戦)
④ワールドシリーズ
(世界一決定戦 / WS)
ア・リーグ王者 vs ナ・リーグ王者 7戦4勝先取制
(最大7試合)
2-3-2方式
(レギュラーシーズン勝率上位球団に本拠地アドバンテージ)

①ワイルドカードシリーズ(WCS / 3戦2勝制)

第1シードと第2シードの地区優勝2チームは1回戦が免除(シード)され、ディビジョンシリーズへ直行します。

残る4チーム(第3シード〜第6シード)が激突するのが「ワイルドカードシリーズ」です。全試合が上位シードの本拠地球場で開催され、先に2勝したチームが次のディビジョンシリーズへ進出します。

②ディビジョンシリーズ(地区シリーズ / 5戦3勝制)

シード免除された強豪2チームと、ワイルドカードシリーズを勝ち上がった2チームの計4チームが対戦します。

先に3勝したチームがリーグ優勝決定シリーズ(LCS)に進出します。

③リーグチャンピオンシップシリーズ(リーグ優勝決定戦 / 7戦4勝制)

ディビジョンシリーズを勝ち抜いた2チームによる、リーグの頂点を決める戦いです。

先に4勝したチームが「リーグ優勝(ペナント獲得)」となり、栄えあるワールドシリーズへの切符を手にします。

④ワールドシリーズ(世界一決定戦 / 7戦4勝制)

アメリカン・リーグの覇者とナショナル・リーグの覇者が激突する、野球界最大のビッグイベントです。

10月下旬から11月上旬にかけて行われ、先に4勝を挙げた球団がその年の「ワールドチャンピオン(世界一)」の栄冠を手にします。

 

日本のプロ野球(NPB)とMLBの決定的な違い

日本のプロ野球(NPB)を観慣れている方にとって、MLBにはいくつか驚くような違いがあります。

代表的な4つの違いを比較して解説します。

①試合数と過酷な移動・4つのタイムゾーン(時差)

NPBは年間143試合ですが、MLBは年間162試合です。

さらに決定的な違いが「国土の広さと移動の過酷さ」です。アメリカ本土には以下の4つの標準時(タイムゾーン)が存在します。

・東部時間(Eastern Time / ニューヨーク、ボストンなど)
・中部時間(Central Time / シカゴ、テキサスなど)
・山岳部時間(Mountain Time / デンバー、フェニックスなど)
・太平洋時間(Pacific Time / ロサンゼルス、シアトルなど)

東海岸から西海岸への移動では飛行機で約5〜6時間、時差が3時間発生します。過酷な連戦の中でチャーター機で深夜に移動し、翌日そのまま試合に出場するという極限のタフさが求められます。

②年俸規模と市場価値の違い

MLBは世界的な放映権収入やスポンサー収入、球場ビジネスの規模が極めて大きく、選手の年俸水準も世界最高峰です。

NPBの日本人最高年俸が数億円〜十数億円規模であるのに対し、MLBのトップ選手は年俸数十億円〜100億円規模に達します。

大谷翔平選手がドジャースと結んだ「10年総額7億ドル(約1,015億円)」という歴史的契約をはじめ、世界のプロスポーツ界でもトップクラスのマネーが動いています。

これらのお金事情については、大谷翔平選手の時給換算まとめ年俸と後払いの仕組みでも詳しく解説しています。

③ピッチクロックや大谷ルールなどMLB独自の最新ルール

MLBでは試合時間の短縮やファンエンゲージメント向上のため、革新的なルール改定が積極的に行われています。

ピッチクロック(投球制限時間):走者なしで15秒、走者ありで18秒(または20秒)以内に投球動作に入らなければ自動的に「ボール」が宣告される。打者も残り8秒までに打撃姿勢を取らなければ「ストライク」が宣告される
大谷ルール(Ohtani Rule):先発投手が指名打者(DH)を兼任している場合、投手として降板した後も指名打者としてそのまま打席に立ち続けることができる公式ルール
守備シフトの制限:内野手は投球時に二塁ベースを挟んで左右に2人ずつ配置され、内野の土のエリアにいなければならない(極端な外野寄りシフトの禁止)
ベースサイズの拡大:怪我防止と盗塁促進のため、ベースの大きさが一辺15インチから18インチ(約45.7cm)へと拡大された
延長タイブレーク:延長10回以降はノーアウト走者二塁の状態から攻撃が開始される

これらのスピードアップ規程の導入により、以前は平均3時間半近くかかっていた試合時間が平均2時間40分前後にまで大幅に短縮され、テンポの良いスピーディーな試合展開が楽しめるようになっています。

MLBとNPBの比較一覧表

比較項目 MLB(メジャーリーグ) NPB(日本プロ野球)
球団数 全30球団(アメリカ29・カナダ1) 全12球団(セ・リーグ6・パ・リーグ6)
地区分け 各リーグ3地区制(東・中・西) 地区分けなし(2リーグ制)
年間試合数 162試合 143試合
移動・時差 全米・カナダへの長距離移動(時差最大3時間) 国内移動(時差なし)
指名打者制(DH制) 両リーグで完全導入(2022年〜) パ・リーグのみ導入(セ・リーグは投手打席)
ポストシーズン 両リーグ各6球団(計12球団進出) 両リーグ各3球団(クライマックスシリーズ計6球団)
年間王者決定戦 ワールドシリーズ(7戦4勝先取) 日本シリーズ(7戦4勝先取)
ピッチクロック 導入済み(投球制限時間あり) 一部プレ導入・検討中
延長戦の決着 延長10回からタイブレーク(無制限) 延長12回で引き分け(レギュラーシーズン)

 

初心者必見!MLB観戦の楽しみ方と注目日本人選手

「MLBに興味はあるけれど、どこから見始めればいいかわからない」という初心者の方に向けて、観戦のコツと視聴方法をまとめました。

日本人選手が所属する人気球団からチェックする

MLBを楽しむ最も簡単な方法は、日本人選手が所属しているチームを応援することです。

現在MLBでは、多くの日本人スター選手が主力として活躍しています。

ロサンゼルス・ドジャース(ナ・リーグ西地区)
大谷翔平選手、山本由伸投手、佐々木朗希投手らが所属する、名実ともにメジャー屈指の人気・最強球団です。
チームメイト情報としては、レポーターを務めるキルステン・ワトソンさんや、通訳・データ分析を担当するウィル・アイアトンさんなどの周辺トピックも注目されています。
さらにチームには韓国人内野手のキム・ヘソン選手なども在籍しています。

サンディエゴ・パドレス(ナ・リーグ西地区)
チームの精神的支柱であるダルビッシュ有投手や、守護神・セットアッパーとして活躍する松井裕樹投手が所属。ドジャースと同じ西地区に所属しているため、熱いライバル対決が見どころです。

シカゴ・カブス(ナ・リーグ中地区)
強打の外野手として主軸を打つ鈴木誠也選手と、圧巻の奪三振ショーを見せる今永昇太投手が投打の柱として活躍しています。

ニューヨーク・メッツ(ナ・リーグ東地区)
「お化けフォーク」でメジャーを席巻した千賀滉大投手が所属する大都市ニューヨークの人気球団です。

日本での視聴方法(テレビ放送・ネット配信)

日本からMLBの試合を観戦する方法は主に以下の通りです。

1. NHK BS / 地上波:日本人選手先発試合や注目カードを中心に生中継(日本語実況・解説)
2. ABEMA(アベマ):ドジャース戦を中心に公式生中継。無料配信カードもありスマホで手軽に視聴可能
3. SPOTV NOW:日本人選手所属球団を中心に毎日多数の試合をLIVE配信
4. J SPORTS:注目カードをセレクトして放送・配信
5. MLB.TV(公式アプリ):全30球団・全試合を英語実況で完全生中継(現地ファン向け)

朝の時間帯(日本時間午前4時〜午前11時頃)に試合が行われることが多いため、通勤・通学時間や休日の午前中にリアルタイムで観戦するファンが増えています。

 

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MLB(メジャーリーグ)についてのよくある質問

Q. 「MLB」と「メジャーリーグ」「大リーグ」に違いはありますか?
A. 呼び方が異なるだけで、すべて同じ北米プロ野球リーグ(Major League Baseball)を指しています。「MLB」は英語の頭文字、「メジャーリーグ」はカタカナ英語、「大リーグ」は日本古来の通称です。

Q. MLBは何チームありますか?カナダにあるチームはどこですか?
A. 全30球団で構成されています。うち29球団はアメリカ合衆国内にありますが、アメリカン・リーグ東地区に所属する「トロント・ブルージェイズ(本拠地:カナダ・オンタリオ州トロント)」の1球団のみカナダに本拠地を置いています。

Q. ワイルドカードとは何ですか?
A. 各地区(東・中・西)で1位になれなかったチームのうち、リーグ内で勝率が高かった上位3チームに与えられるポストシーズン進出枠のことです。地区2位以下のチームにも優勝のチャンスが残される仕組みになっています。

Q. ワールドシリーズとは何ですか?
A. アメリカン・リーグの優勝チームとナショナル・リーグの優勝チームが対戦する、MLBの年間世界一決定戦です。先に4勝(最大7試合)したチームがその年のチャンピオンとなります。

Q. ピッチクロックとは何ですか?違反するとどうなりますか?
A. 試合時間短縮のために導入された投球制限ルールです。走者なしで15秒、走者ありで18秒(または20秒)以内に投球動作に入らないと自動的に1ボールが宣告されます。打者も制限時間内に打撃姿勢を取らないと1ストライクが宣告されます。

まとめ

・MLB(Major League Baseball)はアメリカ・カナダの全30球団が所属する世界最高峰のプロ野球リーグ
・アメリカン・リーグとナショナル・リーグの2リーグ×3地区(東・中・西・各5球団)で構成されている
・レギュラーシーズンは年間162試合を戦い、全球団との対戦(インターリーグ)が組み込まれている
・ポストシーズンには各リーグ6チーム(計12チーム)が進出し、ワイルドカードシリーズ、ディビジョンシリーズ、リーグ優勝決定シリーズを経てワールドシリーズで世界一を決定する
・NPBと比較して試合数が多く(162試合)、時差を伴う過酷な長距離移動やピッチクロックなどの独自ルールが存在する
・大谷翔平選手や山本由伸選手が所属するドジャースなど、日本人選手所属チームから観戦を始めるのがおすすめ

大谷翔平選手の身長や体重の推移や、契約金の詳細についても別記事で詳しくまとめています。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事を書いた人
きちのすけ

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